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2026.03.16 07:00

イラン攻撃が浮き彫りにする、ドローン戦におけるウクライナの世界的リーダーシップ

Anton Petrus / Getty Images

ウクライナ製の迎撃兵器、ロシア製ドローン撃墜の70パーセント以上を占める

ウクライナ軍の最高司令官オレクサンドル・シルスキーは、迎撃兵器と爆撃ドローンの大編隊を完成させるため「イノベーターの軍団」と協力しており、国家全体の戦略拠点を守るためにこれら先端システムを配備していると、テレグラムに投稿した。イノベーターの軍団とは、ドローン技術や防衛システムに特化したイノベーターやエンジニアの集団を指しているようだ。

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「2月のキーウとその周辺では」とシルスキーは述べ、シャヘド・ドローン撃墜において、その70%以上を国産の迎撃兵器によるものが占めたという。「過去1カ月で、我々の迎撃ドローンは約6300回出撃し、1500機以上のロシアのUAV(無人航空機)を破壊した」。

Ukraine Alertのディキンソンはこう語る。「ウクライナのドローン技術は実戦条件下で開発されており、多くの場合、西側諸国の軍隊にある既存の装備よりもはるかに進んでいる」。

また「これは、ウクライナが独自の軍事ノウハウを活用し、同盟国とのパートナーシップを構築しようとする中で、ウクライナの立場を強化している」と指摘した。

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ドローン戦の指揮を担うウクライナの人材は現在高い需要がある。とりわけ、ペルシャ湾から、すでにロシア・イラン製ドローンに領空を侵された欧州諸国に至る地域で顕著だと彼は付け加える。

NATO部隊の訓練や共同生産の拡大を通じ、ウクライナが将来の欧州の守護者となる可能性

これら世界最先端の専門家は、ドイツポーランドデンマークにおいてNATO部隊の訓練を開始しており、「ウクライナのドローン生産者は、自社製品への国際需要が現在爆発的に増えることに気づくだろう」とディキンソンは予測している。

キーウがこれらの防空技術の輸出増加に向けてカウントダウンを始める中、「欧米のパートナー企業が、自国防衛およびウクライナで使用する(ウクライナ製)ドローンを製造する工場を設立することで、共同生産の成長も目にすることになるだろう」。

ディキンソンによれば、世界の舞台で主要軍事国として台頭するウクライナの動きは、米国が欧州の同盟関係から距離を置きつつある兆候と時期を同じくしており、これらの同時進行の潮流が大陸規模の大きな勢力交代を招く可能性があるという。

ウクライナは、ほぼ100万人規模という、フランス・ドイツ・イタリア・英国の軍を合計したよりも大きく強化された軍を擁する。将来欧州の主要な守護者となり、拡張主義的なロシアに対する集団防衛の先鋒になり得るとディキンソンは予測している。

forbes.com 原文

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