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2026.03.14 13:38

「ヘッドホンなしで動画視聴」が搭乗拒否の理由に ユナイテッド航空が規則改定

AdobeStock

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スマートフォンやタブレットを持って飛行機に乗るようになって以来、機内には緩やかな「社会契約」があった。何かを見るなら、ヘッドホンを着ける、というものだ。

しかし最近では、この常識が必ずしも守られなくなってきている。客室乗務員からは、TikTokをスクロールしたり、番組を視聴したり、ゲームをプレイしたりする乗客が音声をオンにしたまま——時には大音量で——狭い機内で過ごしているという報告が増えている

こうしたマナーを、ユナイテッド航空が執行可能なルールへと転換しようとしている。

ユナイテッド航空は最近、運送約款(乗客が航空券を購入する際に同意する法的文書)を改定し、個人端末で音声を聴いたり動画を視聴したりする際にヘッドホンの使用を義務付けた。2026年2月27日に発効したこの改定方針では、「音声や動画コンテンツを視聴する際にヘッドホンを使用しない乗客」が乗務員の指示に従わない場合、フライトから降ろされるか、将来的に同航空会社の利用を禁止される可能性がある。

この更新により、当該行為は、泥酔状態、喫煙、わいせつまたは不快な服装の着用、威嚇的な行動、乗務員の指示への不服従といった、航空会社が搭乗を拒否できる他の理由と同列に位置付けられた。つまり、問題は騒音そのものだけではない。客室乗務員が音を止めるかヘッドホンを着けるよう求めた際に、乗客が従うかどうかが焦点である。

このルール変更のタイミングは、乗客が機内でエンターテインメントを楽しむ方法の大きな変化とも関連している。ユナイテッドを含む航空各社は機内の通信環境を急速にアップグレードしており、個人端末からコンテンツをストリーミングすることがかつてないほど容易になっている。ユナイテッドはSpaceXのStarlinkによる高速衛星Wi-Fiを全機材に展開しており、機内でのストリーミング利用が大幅に増加すると見込まれている。

「Starlinkの拡大に伴い、運送約款に明記することで、さらに明確にするのに適したタイミングだと思われた」と同社は声明で述べている。

この動きを歓迎する旅行者もいる。航空券のお得情報を提供するアプリ・ニュースレターGoingのトラベルエキスパート、ケイティ・ナストロはメールでこう語った。「罰則を伴うとはいえ、これは航空会社がここしばらくで打ち出した中で最も乗客に優しい方針の一つかもしれない。他人の電話やドラマ、ポッドキャストなどを聞かされるのは誰だって嫌だ。飛行機に乗った瞬間、私たちは自分のパーソナルスペースを手放すことになる。それは物理的な空間だけでなく、聴覚的な空間も含まれることを忘れがちだ」

マナーの専門家でポッドキャストWere You Raised By Wolvesの共同ホストを務めるニック・レイトンも同様の見解を示し、メールでこう述べた。「あなたの娯楽を楽しむ権利は、隣にいる閉じ込められた見知らぬ人のところで終わる。これがルールだ。昔からずっとルールだった。かつて『常識的な礼儀』と呼ばれていたものを正式なルールにしなければならないのは残念だが、それが必要なら仕方がない。個人的に、他人のNetflixのリストを8時間も我慢したくはない」

ユナイテッドはこのルールをどの程度厳格に適用するかについては明らかにしていないが、この方針により、乗客が音量を下げたりヘッドホンを使用したりすることを拒否した場合、客室乗務員がより明確な権限を持って介入できるようになる。また同社は、機内(特に座席背面にエンターテインメントシステムを備えたフライト)ではヘッドホンが広く利用可能であり、自分で持参しなくても通常は入手できると説明している。

現時点では、この方針は運送約款が乗客の行動を規定する機内での行為に限定されている。ユナイテッドは、別のゲストポリシーやマナーガイドラインが適用される空港ラウンジや搭乗ゲートエリアにこのルールを拡大する予定はないとしている。

forbes.com 原文

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