北米

2026.03.14 09:00

「ロシアはイランを支援しているかもしれない」、トランプ米大統領

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年3月11日撮影(Andrew Harnik/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年3月11日撮影(Andrew Harnik/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領は米国時間3月13日、米イスラエルとイランの軍事衝突で、ロシアはイラン側を支援しているだろうとの見方を示した。一方、ホワイトハウスのスティーブン・ウィトコフ中東担当特使は先に、ロシアはイラン支援を否定したと述べていた。

米FOXラジオに出演したトランプ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がイランを支援していると思うかと問われ、こう答えた。「彼はイランを多少は支援しているかもしれない。そうだろう。彼は恐らく、われわれがウクライナを支援していると思っているんだろう」。トランプ大統領は「公平を期して言うなら、彼らがやるなら、われわれもやる。そんなものだ」と述べ、米国がウクライナを支援している以上、ロシアがイランを支援することにも正当性があるとの見解を示した。

同大統領は先週、米FOXニュースで、ロシアはイランを支援しているのかと問われた際には「愚かな質問だ」と一蹴していた。

トランプ大統領の今回の発言は、ウィトコフ中東担当特使が10日、米CNBCに対して述べた内容と矛盾している。同特使によれば、ロシア側は9日の電話会談で、イランと情報を共有していないとトランプ大統領に伝えていたという。ウィトコフ特使は、ロシアがイランを支援しているにもかかわらず、トランプ政権はなぜロシア産原油に対する制裁を緩和するのかと問われ、「私は情報担当ではないため、その点については答えられない」とした上で、「昨日、大統領との電話会談で、ロシア側は(イランと)情報を共有していないと述べていたことはお伝えできる」と明かした。同特使は、ロシアのユーリー・ウシャコフ大統領補佐官も9日、トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナーとの電話会談で、ロシアはイランを支援していないと伝えたと明らかにした。

トランプ大統領はFOXラジオに対し、イランへの軍事作戦をいつ終わらせるべきかは「直感で分かる」と述べ、米軍の作戦の見通しに不確実性を与えた。他方で、「終結するまでにはそう長くはかからないだろう」と強調した。同大統領はまた、イラン国民が現政権に立ち向かうには「大きな壁」があることを認めつつも、「それは起こるだろう。ただ、すぐには起こらないかもしれないが」と述べた。

複数の報道機関が、ロシアはイランに対し、中東にある米軍の軍事資産の位置特定を支援していると報じている。米CNNは、ロシアがイランに衛星画像を提供しているほか、ドローン(無人機)の戦術面でも同国を支援していると伝えた。

米国は先週、インドに対し、制裁対象のロシア産原油の輸入を30日間許可する方針を示した。米財務省は12日、イランとの軍事衝突に伴う原油価格の高騰を緩和するため、既に輸送中のロシア産原油の購入を一時的に認める方針を発表した。この措置は来月11日まで有効となる。スコット・ベッセント米財務長官は、この措置がロシアに利益をもたらすことを認め、「残念なことだ」とした上で、「これがごく短期間で終わることを願っている」と述べた。

ロシアもこの動きを歓迎した。同国のキリル・ドミトリエフ大統領特別代表はメッセージアプリのテレグラムに、制裁の緩和は、米国が「ロシア産原油なしでは世界のエネルギー市場は安定を維持できないという明白な事実を認めたことに等しい」と投稿した。

forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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