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2026.03.16 12:00

「中国式ライフスタイル」に惹かれる米Z世代、このトレンドが伝えたい本当のメッセージ

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ミームに見せかけたウェルネス運動

一般的にZ世代は非順応的な世代と見なされており、企業の要求に従わず、反抗的で、礼儀作法や信頼性、柔軟性に欠けると言われてきた。管理職の45%が彼らを扱いにくいと評し、10社中6社の雇用主が、採用から数カ月以内に少なくとも1人のZ世代社員を解雇した経験があると認めている。

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しかし、Z世代は無責任でも扱いにくいわけでもないと主張するリーダーもいる。彼らは職場を、トップダウンで流れる一本の糸ではなく、押したり引いたりする横方向の糸が絡み合う「交わりの文化」として捉えている。単に歩み寄りを求め、自分たちが雇用主に払うのと同程度の敬意を受け取りたいと望んでいるのだ。

Z世代は職場のルールを書き換え、より人間的で従業員中心のものにしてきた。変革の担い手としての彼らの影響は、2025年に明らかになった。柔軟性、ワークライフバランスの向上、そして人間的な価値観全般を考慮し、仕事のやり方を現代化している。また、コンシャス・アンボッシング(意識的な脱上司化)、マイクロリタイアメント、マイクロシフト勤務といった職場トレンドを生み出し、雇用主にコラボレーションのあり方を再考させてきた。

「チャイナマキシング」は、一見すると風変わりなソーシャルメディアのミームに見えるかもしれない。だがそれは、働き方に対する価値観の変化そして生産性、ワークライフバランス、階層構造、グローバルな文化的影響という観点における「職場でのシンプルさ」の魅力を映し出している。その魅力の一部は、ハッスルカルチャー(がむしゃらに働く文化)ではなくウェルネスにある。

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多くのZ世代は、中国の実践、特に中医学を企業のハッスルカルチャーに対するより緩やかで全体論的な代替手段として捉えている。漢方薬、かっさ(顔のマッサージツール)、温かい飲み物といった実践が、ソーシャルメディア上で人気を博している。

シリコンバレーのウェルネストレンドに見られる生産性至上主義の文化とは対照的に、「チャイナマキシング」は生産性よりもバランス、儀式、日々のルーティンを重視する。白湯で1日を始めるといったシンプルな習慣でさえ、消化、血行、全体的なエネルギーのためのマイクロバイオハックとして位置づけられている。

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