一方、課外活動の機会を提供する各種団体も、ロシアによる侵攻が続く中、ウクライナの子どもたちに共同体意識と帰属意識をもたらしている。例えば、青少年団体プラストは、「ウクライナの若者たちに国を発展させるために必要な技能を授けること」を目的としている。同団体は1911年以降、ウクライナ全土に拠点を置いてきたが、ロシアによる全面侵攻開始以降、登録者数が過去最高を記録している。同団体に登録した子どもたちは、ウクライナの歴史や言語、文化を学びながら、ハイキングやキャンプなどの野外活動に参加する。国内各地で行われる野外キャンプでは自然の中で過ごす時間が増え、同年代の子どもたちとの交流を深めることができる。プラストは共同体意識と自然への感謝の気持ちを育みつつ、仲間たちとの体験や活動の機会を提供している。
プラストと同様、ウクライナの各種舞踊団もまた、戦時下で子どもたちの共同体意識を構築しようと努めてきた。安全上の懸念から、対面での集まりが制限されている中、多くの舞踊団が子ども向けにダンスのオンライン講座を設けている。バレエなどの踊りは、特にロシアによる侵攻で避難を余儀なくされた子どもたちにとって、治療効果があると見なされている。講座では身体活動を行う機会が提供されており、参加している子どもたちは家族や友人に向けてオンラインで踊りを披露することもできる。
また、青少年スポーツ団体は、子どもたちに体系化された組織的な活動に参加し、競技する場を与えている。青少年フットサルチームのFCフェニックス・ハルキウは、さまざまな大会に参加する中で、子どもたちがチームメートとの会話や交流の仕方を学び、自身の強みを伸ばすことを奨励している。ロシアによる侵攻開始以降、同チームはスポーツを通じてウクライナの子どもたちに安定感と日常性をもたらすことを目指してきた。ハルキウは前線から40キロ未満の距離に位置しており、常にロシア軍の無人機とミサイル攻撃にさらされている。空襲警報のサイレンも絶えず鳴り響いている。こうした安全上の懸念があるにもかかわらず、FCフェニックス・ハルキウは戦争によって引き起こされるトラウマを認識しつつ、帰属意識を高めている。
このように、オスビトリヤ、プラスト、各種舞踊団、FCフェニックス・ハルキウなど、ウクライナ全土の数多くの青少年団体が、子どもたちにロシアの侵攻から一時的に逃避する場を提供しようと努めている。これらのプログラムをはじめとするさまざまな取り組みは、ウクライナの子どもたちに学習の機会を提供し、オンラインや対面で同世代の仲間と交流し、身体活動を通じてエネルギーを発散させる場を与えている。こうした子どもたちは国内各地に分散しているが、オンラインや対面での集まりは、思春期という本来なら困難な時期にある生徒たちに帰属意識をもたらしている。
これらの青少年活動に参加しても、ロシアによる侵攻が終結することはない。だが、子どもたちへの投資は若者に生きる希望を与えるだけでなく、ウクライナの将来の指導者や発明家、教育者を育成するためのものでもある。こうしたグループへの参加は、子どもたちが戦争の影響に対処する上で助けとなり、国家の復興努力にも役立っている。教育者や指導者は、各種青少年団体や活動に参加する子どもたちの喜びをともに味わうために自らの時間をささげており、それが全てを変えたと確信している。


