暗号資産

2026.03.13 10:00

「覚悟せよ」原油価格の高騰で深刻なインフレ危機、ビットコインの急落招くとの声

Shutterstock.com

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ビットコイン価格は過去24時間で原油価格と連動する形で推移しており、再び7万ドルの大台を回復した。

2月に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始した直後、ビットコイン価格は一時暴落したが、その後反発した。それ以来、暗号資産市場は崩壊の危機に直面しつつも、一部の強気派はさらなる価格高騰を予測している。

イランが「1バレル200ドルになる覚悟せよ」と警告

そんな中、イラン政府は世界に対し、原油価格が1バレル200ドルに達することへの「覚悟」を求めた。これが現実となれば、世界経済は一変し、深刻なインフレ危機が起きる恐れがある。

ロイターが報じたところによれば、イランのハタム・アル・アンビヤ軍事司令部報道官であるエブラヒム・ゾルファガリは、「米国、シオニスト政権、そしてそのパートナーたちには1リットルの石油も渡さない。彼らに向かう船舶やタンカーはすべて正当な攻撃対象となる」と述べた。「原油価格は、あなたたちが不安定化させた地域の安全保障に依存している。1バレル200ドルになる覚悟をせよ」。

トランプ大統領、「早期撤退は望まない」

米国・イスラエルとイランとの戦争は間もなく3週目に入ろうとしており、長期的な地域紛争に発展するリスクが高まっている。

ドナルド・トランプ大統領はケンタッキー州での集会で、現時点で戦争を終結させる考えがないことを示唆し、「早期撤退は望まない」「仕事をやり遂げたい」と語った。

「石油主導のインフレ」がFRBの利下げ観測を複雑に

ビットコインと暗号資産市場は現在、原油価格と密接にリンクしている。暗号資産取引所ビットフィネックスのアナリストは、「石油主導のインフレ」が「米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測を複雑にし、リスク資産の重しになる」と指摘。また、暗号資産取引所ビットユニックスのアナリストは、マクロ経済が悪化すれば、ビットコインは6万ドルまで暴落する可能性があると警告している。

国際エネルギー機関(IEA)は、加盟国が過去最大となる計4億バレルの石油備蓄放出に同意したと発表したが、それが原油価格を鎮静化させるには至らなかった。終戦への期待が薄れる中、原油価格は再び1バレル100ドルまで急騰している。

来週にはFRBをはじめとする主要中央銀行の会合

来週にはFRBをはじめとする主要中央銀行の会合が控えており、原油高によるインフレを受けて利上げ観測が高まる可能性がある。

コイン・ビューローの共同創設者でリードマーケットアナリストのニック・パクリンは、Eメールでのコメントで、「現在、投資家は石油危機が短期間で終わると期待しており、流動性条件への長期的な混乱をほとんど織り込んでいないようだ」と述べた。

2022年の価格下落は、インフレ抑制を狙うFRBの積極的な利上げが原因

「しかし、危機がエスカレートし、原油価格が100ドル以上の水準で長く推移すれば、こうした期待は一転するだろう。2022年のビットコイン価格の下落は、主にインフレ抑制を狙うFRBが積極的な利上げを行ったことが原因だった。同じシナリオが繰り返され、世界の流動性が引き締まれば、現在のビットコインの強さは損なわれる可能性がある」。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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