北米

2026.03.13 11:30

トランプ政権、イラン攻撃の動画に任天堂『Wii Sports』 ポケモン無断使用の非難直後

Sheldon Cooper/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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ホワイトハウスのSNSアカウントは米国時間3月12日、任天堂のゲーム『Wii Sports』の映像とイラン攻撃の様子を繋ぎ合わせた動画を投稿した。任天堂が共同所有する株式会社ポケモンが、ホワイトハウスによる知的財産の無断使用を非難したわずか数日後の出来事だ。

ホワイトハウスが投稿した動画には、『Wii Sports』のキャラクターがテニスボールで的を射抜いたり、ゴルフでホールインワンを決めたり、アーチェリーで標的を射たりする様子が映し出されている。しかし、キャラクターが標的に命中させるたびに、映像はイランへの攻撃と思われる場面へと切り替わる。

この動画には『Wii Sports』のテーマ曲が流れ、冒頭のスタート画面には「Operation Epic Fury(エピック・フューリー作戦)」というタイトルが表示されている。

任天堂は、この動画での知的財産の使用について、事前に把握していたか、あるいは許可を与えていたかについて、まだ発言していない(フォーブスは同社にコメントを求めている)。

「我々の使命は世界を1つにすることで、いかなる政治的見解とも関係がない」

今回の動画が投稿される1週間前、株式会社ポケモンは、ホワイトハウスが任天堂の新作ゲーム『ぽこ あ ポケモン』の画像を使用して「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」と記した加工画像を投稿したことを非難していた。

株式会社ポケモンは、任天堂がゲーム開発会社のゲームフリークおよびクリーチャーズと共同所有する企業だ。同社は、ホワイトハウスの画像作成や配布に「関与していない」とし、「当社の知的財産を利用する許可も与えていない」と声明で述べた。「我々の使命は世界を1つにすることであり、その使命はいかなる政治的見解やアジェンダとも関係がない」。

同社は2025年9月にも、移民関税執行局(ICE)が動画でアニメのテーマソングを含むポケモンの知的財産を使用した際、その許可を与えていないと表明していた。

トランプ政権は、企業やミュージシャンの許可を得ることなく、SNS動画での知的財産の使用を繰り返している。先週、自身のヒット曲『Blow』がホワイトハウスの動画で使用されたことを非難したケシャをはじめ、多くのミュージシャンが同政権による楽曲使用に抗議の声を上げた。2025年12月には、サブリナ・カーペンターが自身の楽曲『Juno』を動画で使用した同政権を激しく非難した。「この動画は邪悪で不快だ。私の音楽をあなたたちの非人道的なアジェンダに利用しないでほしい」というカーペンターのツイートには、200万件近い「いいね」が寄せられた。また、オリヴィア・ロドリゴ、レディオヘッド、シザといったアーティストたちも、同政権による楽曲使用を非難している。

任天堂は先週、トランプ関税が最高裁判所によって覆されたことを受け、利息を含めた返還を求めて米政府を提訴した。任天堂は、これらの関税は「不法に徴収された」ものであり、関税の実施によってNintendo Switch 2の予約受付が直前に延期される事態を招いたと指摘している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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