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2026.03.12 15:30

原油再び1バレル100ドル超え、4億バレル放出計画もイラン戦争懸念を鎮められず

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世界の原油価格は米国時間3月11日水曜深夜、再び急騰して1バレル100ドルの節目を超えた。国際的な戦略石油備蓄から計4億バレルを放出する動き(ドナルド・トランプ大統領が米国の戦略備蓄から1億7200万バレルを放出すると表明したコミットメントを含む)では、イラン戦争による供給途絶への市場の不安を鎮めるには至らなかった。

世界指標のブレント原油先物は米国時間3月9日深夜に1バレル101.30ドルまで上昇し、過去1日で10%超の値上がりとなった。

ここ数日、国際原油価格は、2022年以来初めてほぼ1バレル120ドルまで急伸した後、各国が協調して戦略石油備蓄を放出するとの観測が一時的に市場を落ち着かせたことを受け、1バレル90ドル前後で推移していた。

米国指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)も3月9日夜に急伸し、1バレル95ドル近くまで上昇。過去24時間で8.7%超上昇した。

ブルームバーグによれば、今回の急騰は、イラク領海でタンカー2隻が攻撃を受けたのを受け、オマーンが主要な原油輸出ターミナルから全船舶を退避させたことへの市場の反応である可能性が高い。

IEAの戦略備蓄放出について何がわかっているのか

米国時間3月11早く、国際エネルギー機関(IEA)の加盟国は、各国の戦略備蓄から原油4億バレルを放出することで合意した。IEAのファティ・ビロル事務局長は声明で、石油市場が直面する課題は「規模の面で前例がない」と述べ、「石油市場はグローバルであり、大きな混乱への対応もまたグローバルである必要がある」と付け加えた。今回の放出規模は、ロシアのウクライナ侵攻後の2022年にIEA加盟国が戦略備蓄から放出した1億8200万バレルを上回る。

米国は戦略備蓄からどれだけ放出するのか

米エネルギー省は、IEA計画の一環として米国が120日間で1億7200万バレルを放出すると発表した。同省は、トランプ政権が「来年中に約2億バレルでこれらの戦略備蓄を十分に補う(取り崩し量より20%多いバレル数)手配を整えており、納税者の負担は生じない」と述べた。トランプはシンシナティの放送局WKRCの取材に対し、放出について「それをやって、その後で満たす。私は一度満たしたし、また満たす。しかし今は少し減らす。そうすれば価格は下がる」と述べている。

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