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2026.03.16 10:15

耳が不自由な人との交際は辛いのか、200人調査で判明した意外な現実

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耳が不自由な人とお付き合いするには、双方にいろいろと苦労があると想像される。それでも、幸せに暮らしている人たちがほとんどだ。実際に、聴覚障がい者とそうでない人とのお付き合いは、どんな感じなのか。アンケート調査から意外な現実が見えてきた。それは、想像を超える「微笑ましい」関係だ。

ウェブギフト(デジタルギフト)の販売などを行うウェブギフトは、手話をおもなコミュニケーション手段とする人、またはそうした人と交際した経験がある人の200人を対象に、恋愛に関するアンケート調査を実施した。まずは、交際前に不安を感じていたかを尋ねると、約47パーセントが「あった」と答えた。「意思の疎通がうまくできるか」、「感情表現の細かいニュアンスをどう伝えるか」、「緊急時に電話が使えない」など、約半数の(おもに耳が聞こえる)人は不安を抱えていた。

そして、交際前と後とで、想像と違ったことはあるかと聞くと、「まったくなかった」が48パーセント、「少しあった」と「たくさんあった」があわせて52パーセントだった。具体的にどのような違いがあったかを尋ねると、こんな意見が聞かれた。

 「手話を覚え始めたらとても楽しくて、表情に合わせた手話もあって分かりやすく、思ったよりコミュニケーションがとれました」

 「手話は表情や動きが大きく関わるので、思っていた以上にコミュニケーションが豊かでした。言葉よりも気持ちが伝わりやすい場面も多く、距離が縮まるのが早かったです」

これらは「いいほう」に違っていた例だ。もちろん、交際前には気づかなかった問題もある。たとえば、背中を向けていると話ができないなどだ。もうひとつ気になる意見に、意思の疎通は工夫次第でスムーズにできたが、「周囲の理解を得ることのほうが想像以上に難しいと感じた」というものだ。

耳が不自由な人と付き合って、辛い思いをしたかを尋ねると、68.5パーセントの人は「ない」と答えた。「ある」と答えた人から寄せられた意見の多くは、やはりコミュニケーションに関するものだった。電話ができない、彼の声を聞いてみたかった、いっしょに音楽を聴けないなどだ。

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文 = 金井哲夫

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