
これに関連して、交際時に大切にしていたことを尋ねると、こんな意見が聞かれた。
「すれ違いが起こって、円滑に意思疎通が図れなくなるのが怖いから、些細なことでも意思表示をする。言葉以外の愛情表現をする」
「相手の話を最後までしっかり聞くこと」
「つねに伝え続けること。あきらめないこと。感謝と尊敬をもつ」
「普通の恋愛と何ら変わりなかった……、サポートしてあげすぎないように接していました」
言葉を超えたつながりによって、また反対に言葉を大切にする配慮によって、円滑な交際が成り立つことがよくわかる。ところが、こうした前向きな2人に水を差す外的な問題もある。周囲の冷たい目だ。
「なんでわざわざ? と心ないことを言われた」
「ほかの人たちには秘密にしていた」
だがこうした言葉を投げる人も、本人に直接会えば誤解が解けて、応援してくれる側になってくれることもある。こんな意見が聞かれた。
「はじめは『大丈夫か?』、『大変じゃないか』と不安の声が多かったが、数ヵ月も経つと『ラブラブだね』、『憧れる』など安心の声が多くなった」
「家族や友人は最初は驚いていましたが、私たちがスマホのビデオ通話やアプリを駆使して楽しそうに会話している姿を見て、次第に『普通のカップルと何も変わらないね』と温かく見守ってくれるようになりました」
ともかく、本人同士が幸せなら、外野の心配は無用ということだ。ここで示された意見は、耳が聞こえる人同士のカップルにも、関係を深めるうえで重要な参考になる。


