20位 フランソワーズ・ベタンクール・メイエールとその家族
◯資産:1000億ドル(約15.9兆円。184億ドル[約2.9兆円]増)◯資産源:ロレアル◯国籍:フランス
ロレアル創業者の孫にあたる72歳のフランソワーズ・ベタンクール・メイエールは、2024年に一時、世界初の女性センチビリオネアとなった。フランスの化粧品大手ロレアルの取締役を28年にわたって務めた彼女は、2025年に退任した。2020年から務めていた副社長の役職も、息子のジャン=ヴィクトール・メイエールに引き継いだ。こうした経営体制の移行はロレアルの業績に影響を与えなかった。同社の2025年の売上高は、米国と中国という2つの最大市場での好調な販売に支えられ、4%増の510億ドル(約8.1兆円)に達した。
19位 ビル・ゲイツ
◯資産:1080億ドル(約17.2兆円。2025年と同額)◯資産源:マイクロソフト◯国籍:米国
ビル・ゲイツの純資産は1年前から変わっていない。その結果、彼の世界長者番付での順位はここ数十年で最も低い水準となった。この1年、マイクロソフトの株価はほぼ横ばいで推移したが、ゲイツは自身の慈善活動について重要な発表を行った。2025年5月、自身の資産の99%をゲイツ財団に寄付する計画を改めて表明した彼は、同財団が今後20年間で2000億ドル(約31.8兆円)を拠出した後、2045年までに活動を終えると明らかにした。ゲイツと元妻のメリンダ・フレンチ・ゲイツ(推定資産303億ドル[約4.8兆円])は当初、2人の死後20年で財団を解散させる予定だった。メリンダは、2024年にゲイツ財団を離れ、自身の慈善活動のための資金125億ドル(約1.98兆円)をゲイツから受け取った。
18位 マイケル・ブルームバーグ
◯資産:1090億ドル(約17.3兆円。40億ドル[約6360億円]増)◯資産源:ブルームバーグLP◯国籍:米国
金融データとメディア大手のブルームバーグLPの共同創業者であるマイケル・ブルームバーグは、2025年に歴史的黒人大学(HBCU)に5億ドル(約795億円)以上を寄付し、これら大学と連携してチャータースクールを設立するため、1000万ドル(約15億9000万円)を追加で拠出すると発表した。2025年11月には、メタン排出削減に向けて1億ドル(約159億円)を投資する計画も明らかにしている。ブルームバーグの資産は、2025年に合計43億ドル(約6837億円)を寄付したにもかかわらず、「世界長者番付」2026年版で40億ドル増加した。
17位 チャンポン・ジャオ
◯資産:1100億ドル(約17.5兆円。471億ドル[約7.5兆円]増)◯資産源:暗号資産取引所◯国籍:カナダ
世界最大の暗号資産取引所バイナンスの創業者にとって、この1年は好調な年となった。2025年3月には、アブダビの政府系投資会社MGXがバイナンスに20億ドル(約3180億円)を投資した。MGXはこの出資の対価を、米ドルに連動するステーブルコイン「USD1」で支払った。このコインは、ドナルド・トランプ大統領と、彼のビリオネアの特使スティーブ・ウィトコフの家族が支援する暗号資産企業ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)が発行している。ジャオは、2025年10月にトランプから恩赦を受けていた。彼は、米国のマネーロンダリング防止法違反で起訴され、5000万ドル(約79億5000万円)の罰金と4カ月の禁錮刑を科され、2024年9月に刑期を終了していた。
16位 カルロス・スリム・ヘルとその家族
◯資産:1250億ドル(約19.9兆円。425億ドル[約6.8兆円]増)◯資産源:通信◯国籍:メキシコ
メキシコの通信王カルロス・スリムの資産は、この1年で50%以上増加した。主な要因は、彼が過半数株式を保有するラテンアメリカ最大の携帯通信会社アメリカ・モビルの株価が大きく上昇したことだ。スリム一族が76%を保有する巨大複合企業グルーポ・カルソも、大型取引を相次いで成立させている。2025年9月にはメキシコ国営石油会社ペメックスと20億ドル(約318億円)の契約を結び、2026年1月にはロシアの石油大手ルクオイルが保有していたメキシコ資産を6億ドル(約95億円)で取得した。
15位 スティーブ・バルマー
◯資産:1260億ドル(約20兆円)。80億ドル[約1.3兆円]増)◯資産源:マイクロソフト◯国籍:米国
マイクロソフトの元CEOであるスティーブ・バルマーの資産は、2025年より80億ドル(約1.3兆円)増加した。その一因が、彼が所有するNBAチーム「ロサンゼルス・クリッパーズ」の価値の上昇だ。バルマーが2014年に20億ドル(約318億円)で買収した同チームの価値は現在約75億ドル(約1.2兆円)と見積もられており、リーグで4番目に価値の高いチームとなっている。バルマーはまた、2025年に約15億ドル(約239億円)を寄付しており、その中には、2025年1月にロサンゼルスで発生した山火事で被害を受けた子どもや家族を支援するための寄付が含まれている。
14位 アリス・ウォルトン
◯資産:1340億ドル(約21.3兆円。330億ドル[約5.2兆円]増)◯資産源:ウォルマート◯国籍:米国
世界で最も裕福な女性であり、ウォルマート創業家の一員であるアリス・ウォルトンは2025年7月、アーカンソー州ベントンビルに自身が設立した「アリス・L・ウォルトン医学大学」のキャンパスを開設した。この非営利の医科大学は彼女が2021年に創設したもので、48人の医学生からなる第1期生も同時に入学した。学生たちは、従来の医学教育に加え、芸術や人文学を取り入れた4年間の医学プログラムに取り組むことになる。
13位 マイケル・デル
◯資産:1410億ドル(約22.4兆円。433億ドル[約6.9兆円]増)◯資産源:デル・テクノロジーズ◯国籍:米国
マイケル・デルと妻のスーザンは12月、米国の子ども約2500万人のための新たな投資口座を設けるための基金として62億5000万ドル(約994億円)を寄付すると発表し、大きな話題となった。この取り組みは、トランプ政権が打ち出した「トランプ口座」を基盤にしたものだ。この制度では、2025年1月1日から2029年1月1日の間に生まれた子どもに対し、政府がそれぞれ1000ドル(約16万円)を拠出する。デル夫妻は、2025年1月1日より前に生まれた10歳以下の子どもについても、口座ごとに250ドル(約4万円)を拠出する予定だ。
12位 ジム・ウォルトンとその家族
◯資産:1430億ドル(約22.7兆円。340億ドル[約5.4兆円]増)◯資産源:ウォルマート◯国籍:米国
11位 ロブ・ウォルトンとその家族
◯資産:1460億ドル(約23.2兆円。360億ドル[約5.7兆円]増)◯資産源:ウォルマート◯国籍:米国
ウォルマート創業者サム・ウォルトン(1992年死去)の息子であるジムとロブの兄弟は、ウォルマート株が過去1年間で約30%上昇したことを一因として、2025年からそれぞれ300億ドル(約4.8兆円)以上の資産を増加させた。ロブが2022年に46億5000万ドル(約739億円)で共同オーナーグループとともに買収したNFLチーム「デンバー・ブロンコス」への投資も好調で、同チームの現在の負債控除後の評価額は約66億ドル(約1兆円)と見積もられている。


