ビジネス向けSNSであるLinkedInの北米ユーザー1億2,900万人にとって最も注目度の高い企業は、グーグル、アップル、フェイスブックの3社であることが、LinkedInの最新の調査で明らかになった。
最も「注目度の高い」企業をリストアップするにあたり、LinkedInは次の点を考慮した。各企業のサイトのフォロワー数、そのサイトに投稿されたコンテンツが読まれた頻度、「like」またはコメントが投稿された頻度、シェアされた頻度などだ。
ある企業の幹部が、LinkedIn認定のインフルエンサーの500人の1人であれば、その人物の影響力も調査した。さらに、各企業の従業員や元従業員とつながっているユーザー数もチェック。また、ユーザーらがその企業での仕事に興味を示した頻度も加味した。これらの調査は、2014年8月から1年間の情報をもとに行われた。
LinkedInで最も注目度の高い企業25社は以下のとおり。
1位:グーグル
2位:アップル
3位:フェイスブック
4位:マイクロソフト
5位:ナイキ
6位:ウォルト・ディズニー・カンパニー
7位:テスラ
8位:プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
9位:スターバックス
10位:シェル
11位:アマゾン
12位:マッキンゼー(McKinsey)
13位:ゼネラル・エレクトリック(GE)
14位:ジョンソン・アンド・ジョンソン
15位:ネットフリックス
16位:ブルームバーグ
17位:ツイッター
18位:ヤフー
19位:アンダーアーマー
20位:アドビ
21位:BP
22位:セールスフォース
23位:ESPN
24位:ファイザー
25位:ユニリーバ
LinkedIn の広報を担当するJoe Roualdesは、最も注目度が高い企業は最も強力な「タレントブランド」がある、と表現する。言い換えれば、これらの企業はLinkedInユーザーが最も働きたい職場であり、雇用された際には離職する確率が最も低い企業だ。
「企業のタレントブランドが強力であればあるほど、雇用にかける時間も費用も少なくてすみます」とRoualdesは話す。
その意味では、同リストの顔ぶれは驚くには当たらない。4位から6位にランクインしたマイクロソフト、ナイキ、ウォルト・ディズニー・カンパニーを含め、どの企業も従業員数は数千人規模で知名度が高く、評判は上々だ。続く7位はテスラ、8位はP&G、9位はスターバックスとなっている。
ひとつ注目に値する企業は、世間からの信頼を回復した模様のBP社だ。同社は2010年のメキシコ湾原油流出事故で周辺環境に甚大な被害をもたらした。海上石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」が爆発により水没し、11人が死亡。37日間で2億ガロンの原油が海底からメキシコ湾に流出し、史上最悪の原油流出事故となった。
しかし、それからたった5年で数百万人が同社をフォローし、同社の仕事に応募している。今年、同リストでBPは昨年の20位からひとつだけ下がり21位となった。BPが真摯に謝罪し、相当な額の賠償金を支払ったことがプラス要因となった。今月、BPは208億ドル(約2兆5,000億円)で米政府などとの和解が成立したと発表した。208億ドルという金額は、環境汚染に絡む和解金としては米国史上で最高額となる。