働き方

2026.03.14 15:00

週末に仕事のメールをチェックすべきか、生産性の観点から考えてみる

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私もその答えにはあまり納得していないし、グオも同様だった。「私の友人の多くは、一般的なフルタイムのオフィスワークに就いている。彼らも懸命に働くが、業務量の管理でそこまで苦労していない」。さらにグオは、学術界の仕事は、管理部門、学生、資金提供機関、委員会の議長、外部の利害関係者など、多様な発生源から生まれると論じた。

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ここまで私は自分の職業を中心に述べてきたが、こうした傾向は学術界に固有のものではない。Washington Postの最近の記事では、Z世代が職場における「危機文化」に反発していると指摘されていた。

彼らのアプローチは、ウェルビーイング、ストレスの軽減、明確なワークライフバランスの境界を重視している。私もNASAでのキャリアや学術界での仕事を通じて、その考え方をおおむねとってきた。学生時代から今に至るまで、私のアプローチを形づくった2つの言葉がある。

がむしゃらに働くのではなく、賢く働く

週末のメール確認を控える私を怠け者だと思う前に、私のキャリアはそれとは逆だと言っておきたい。一般的な学術指標で見ても私は学部内で一貫して生産性の高い研究者の1人であり、授業評価でも高い評価を受け、管理業務に割く時間も確保している。5年前には、国内で最も権威ある3つの学術アカデミーの会員に選出された。さらにSNSの運用、Forbes.comでの執筆、Weather Channelでのポッドキャストの司会もこなしている。

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人それぞれ特性も事情も異なることは十分承知している。そのうえで私は、「一生懸命働く」とは何かを定義し直そうとしてきた。私にとってそれは効率、計画、戦略である。例えば私は、この記事を早朝に書いている。自分の「仕事のバイオリズム」では、早朝が文章を書くのに最も効率的な時間帯だ。ワークフローに沿って、特定の活動が最適化されるように1日を設計している。

仕事はアイデンティティではない

大きな組織で働けば、さまざまな人々、プロセス、スピード感と関わることになる。締め切りの遅れ、「上」からの依頼、メールへの返信の遅さは、「火事」が起きているかのような感覚を生む。

私は自分の仕事と成果を大切にしているが、それと同時に、仕事は自分のアイデンティティではないと認識するようにしている。突発的に現れる「火事」は、組織の価値連鎖や運営において重要なこともある。しかし、家族、カレッジフットボール、子どものスポーツ観戦、茹でピーナッツ、妻とパティオで過ごす静かな夜のほうが、論文の掲載や助成金の提案書よりも私に喜びをもたらす。唯一の例外は学生だ。学生が成功する姿を見ると、いつも「親として誇らしい」瞬間がある。要するに、火事はいずれ対処しなければならないが、過度に重く捉えず、適切な距離感を保つべきだ。

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