英語は「前に進める力」
英語を話すときに本当に重要なのは、完璧な一文ではありません。
・知っている単語で言い切る
・会話を止めない
・意味を前に運ぶ
もし話そうとして迷ったら、難しい単語を探すのを一度やめてみてください。
「手持ちの基本動詞でどう言えるか?」
この発想に切り替わった瞬間、あなたの英語は、重い暗記中心の学習から、軽快に使える実戦ツールへと変わり始めます。
シンプルさは高度な知的配慮である
現在のビジネス英語環境では、英語話者の多数派は非ネイティブである。
そのため、過度に難解な語彙や複雑な構文は、相手の理解コストを高める可能性がある。
国際的なコミュニケーション設計では、
明瞭性 > 修辞的洗練
が基本原則となる場面が多い。
分かりやすい表現を選ぶことは、英語力を下げる行為ではない。むしろ、相手の認知負荷を下げる高度な配慮である。
求められるのは「完璧さ」ではなく運用効率
グローバル環境で求められる英語力は、単純な語彙量では測れない。
より本質的なのは、
・必要なタイミングで
・明確に
・継続的に発話できるか
という運用効率である。
減点思考から、伝達思考へ。
分析中心から、即応中心へ。
この視点転換が、日本人ビジネスパーソンの英語運用力を次の段階へ引き上げる鍵になる。

酒井一郎◎慶応義塾大学商学部卒業、米国シンプソン大学アメリカ研究科卒業。英検面接委員を19年間務める(1992〜2011年)。東京・吉祥寺で英会話スクールを37年間経営、5200人を超える受講生の直接指導も。自著『あなたの英語の勉強を楽にしてあげたい』(2001年10月、草思社刊)により、「Simple English/シンプルイングリッシュ®」を日本で初めて提唱、特許庁より登録商標される。執筆した著書19冊は累計42万部刷(うち4冊は韓国、台湾で翻訳出版)。それらの自著は早稲田大学教育学部、法政大学、東京理科大学、明星大学、日大文理学部、NHKカルチャーセンター、日商岩井、服部調理師専門学校などで採用された。文部省下の教科書の単独執筆もある。


