「購入や予約の中断」に影響
ネガティブな検索候補が原因で、予定していた行動をやめた経験があると答えた人は44.0%に及んだ。具体的な中断内容は次の通りだ。
商品やサービスの購入・申込み:53.6%
飲食店やクリニックなどの予約・来店:40.0%
就職・転職活動での応募または内定辞退:20.9%

特に予約や来店の中断では、男性33.6%に対し女性46.4%と女性の割合が高かった。
検索候補は、必ずしも実際の評価や口コミを反映したものではない。多くの場合、ユーザーが入力した検索キーワードの組み合わせや検索回数の傾向をもとに自動生成される仕組みだ。つまり、そこに並ぶ言葉は「誰かの評価」というよりも、「誰かが調べようとした言葉」の集合体だと言える。
しかしユーザーの側から見ると、その違いはほとんど意識されない。検索候補に「評判悪い」「危険」といった言葉が並んでいれば、それ自体が「評価」のように受け取られてしまう。結果として、実際の口コミや記事の内容とは別に、検索行動そのものがブランドイメージを形成する可能性がある。
SEOより前に起きる「見えない機会損失」
この事象への企業の対策として一般的なのは、SEO対策やコンテンツ整備だ。検索結果の上位に自社の情報を表示させ、正確な情報を届けるというアプローチが中心になる。しかし今回の調査が示しているのは、検索結果が表示される前の段階、つまりサジェストの時点でユーザーが「さらなるリサーチ」から離脱する可能性だ。もし検索候補の段階で判断が終わるのであれば、検索結果ページの改善だけでは十分とは言えない。
検索は本来、情報を調べるための行為だ。しかし今回の調査は、ユーザーの意思決定が検索結果よりも前、検索サジェストの段階で左右されている可能性を示した。企業にとってはSEO対策だけでなく、検索環境そのものの評判をどう管理するかという視点も重要になりつつある。
引用元:エルプランニング


