マーケティング

2026.03.11 10:37

人事リーダーはもっとマーケティングの視点を持つべきだ

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私の仕事が人事とマーケティングの両方を担っていると話すと、なぜこの2つの役割が結びつくのか、すぐには理解されないことがある。しかし私にとっては、きわめて論理的だ。ブランドの評判、信頼性、カルチャーを築き、守るのに、人材機能を率いる当人以上に適した人がいるだろうか。

自社の人事責任者として、私はさまざまなステークホルダーが何を必要とし、何を知りたがっているのかを独自の視点で把握している。私の役割は、彼らとオープンに、そして直接コミュニケーションを取る機会も与えてくれる。こうした複合的な肩書きがすべての企業に必要だと言うつもりはないが、人事リーダーがブランディングとマーケティングを仕事に統合できる方法をいくつか共有したい。

1. 人事の拡張された役割には一貫したメッセージ発信が含まれる

近年、人事リーダーが従来の人事機能の枠外でより多くの責任を担うようになったことで、事業の戦略的な領域における重要分野に、より深く関与する機会が生まれた。そこにはコミュニケーションとメッセージングも含まれる。

2021年にLimbachに入社した当初、私は最高人材・カルチャー責任者だった。当時、同社は主にゼネコンと協働するモデルから、オーナー直販モデルへと移行していた。このオペレーションの変更が進む中、さまざまなステークホルダーが事業について学ぶ動きを活発化させていた。投資家は従業員ポッドキャストを聴き、会社ブログを読んでいた。同時に、従業員は投資家向けのコールに参加し、経営陣は、どのステークホルダーであっても点と点をつなげられるよう、包括的なメッセージを整備する必要があると認識した。そこで私は、自分の管掌にマーケティングを加えることを提案した。

私のバックグラウンドは人事であり、マーケティングを初日からうまくやれるはずがないことは分かっていた。それでも、戦略的な事業ガイダンスを提供し、適切な専門家チームを編成して、Limbachと私のチームの成功を支えることはできると確信していた。

リーダーとして、私たちはしばしば挑戦を求められる。人事機能がマーケティングを管掌しているかどうかにかかわらず、従業員、顧客、投資家が受け取るメッセージが一貫しているよう、部門横断で連携すべきだ。

2. 従業員の力を借りてストーリーを伝える

企業は、ときにブランドを広めるための秘密兵器が従業員であることを、あっさり忘れてしまう。顧客であれ投資家であれ、ストーリーを共有するのが従業員である以上、満足度の高い従業員集団は、どんな高額なマーケティングキャンペーンより価値を持つことが多い。彼らの声は、なぜ顧客や投資家がその企業に関わるべきなのかを、真正性をもって示す助けになる。

私たちは可能な限り従業員をブランドのプロモーションに参加させるようにしている。彼らは会社のポッドキャスト「Limbach Unlocked」にゲスト出演し、「1901」ブログの投稿で経験を共有し、年次の#LMBLevelUpキャリアキャンペーンのような施策の期間には、キャリア開発のストーリーをソーシャルメディアに投稿する。顧客に従業員をパーソナルな形で紹介することで、チームメンバーがどれほど献身的か、そしてそうした人々と働くことで何が期待できるのかを、顧客は直接確認できる。

3. 人材獲得には最高のマーケティング戦略が必要

新たな人材の採用という点で、人事とマーケティングには強い重なりがある。結局のところ、将来のポジションのロードマップをつくるとき、あなたは本質的に、適切な人々に向けて自社ブランドを「売り込む」ことをしている。The Conference Boardの2025年の「The ROI of Employer Branding: The Case for Measurement」レポートによれば、昨年は組織の約80%がエンプロイヤーブランディングに投資した。ROIは必ずしも測定が容易ではないが、回答者の56%が、その投資が「組織のイメージを高めた」と述べている。

こうした投資は、ブランドを適切な候補者の目に届け、入社への意欲を高める上で大きな効果をもたらす可能性がある。例えば、私のリクルーティングチームとマーケティングチームは、目標をどう整合させるかについて頻繁に話し合っている。主要な論点は、求職者が自分が何に応募しようとしているのか、そしてどこにキャリア成長の可能性があるのかを確実に理解できるようにするにはどうすべきか、という点だ。

ここでストーリーテリングは強力な役割を果たし得る。従業員の成長や協働を示す説得力ある事例を共有することで、候補者は自分がその会社で働く姿を容易に思い描ける。私たちは従業員の成功ストーリーやリーダーのメッセージを通じてLimbachのカルチャーと価値観を伝え、採用担当者が面接から採用に至るプロセス全体でそれをコミュニケーションしている。

人事リーダーとして、会社のブランドへの影響力を広げるために、マーケティングにどっぷり飛び込む必要はない。これらのヒントを活用すれば、2つの機能を統合する機会は十分に得られる。あなたのブランドは、必ずや感謝するだろう。

forbes.com 原文

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