教育

2026.03.11 10:02

財政問題で揺れるカンザス大学、学長への不信任調査始まる

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カンザス大学の教員および職員のリーダーらが、大学コミュニティの構成員に対し、ダグラス・A・ギロッド学長および上級副学長兼CFOのジェフ・デウィットの指導力に信頼を置いているかどうかを問うアンケートを回覧している。

ファカルティ・セネート(教員評議会)議長のミスティ・ヘゲネスと、ユニバーシティ・セネート(大学評議会)議長のポピー・デルタドーンは月曜日、教員、職員、卒業生、学生に対し、次の質問を投げかけるアンケートを回覧した。

「透明性をもって、学術活動および大学コミュニティの最善の利益に資する形で、この混乱の時代をカンザス大学が乗り切るために、ギロッド学長とデウィット上級副学長が指導する能力に信頼を置いているか」

カンザス大学では、ファカルティ・セネートとユニバーシティ・セネートは別個のガバナンス組織である。ファカルティ・セネートは、全教員によって毎年春に選出される39人の教員で構成される。ユニバーシティ・セネートは、教員・職員・学生の各評議会から選出される投票権を持つ54人のメンバーで構成される。

カンザス大学の学生新聞であるUniversity Daily Kansanによれば、このアンケートの配布は、複数の問題をめぐる職員の懸念が高まっている状況を背景としている。カンザス大学当局とUnited Academics of KU(教員組合)との契約交渉は、約2年に及ぶ協議の末に行き詰まっている。先週、大学当局は教員組合による賃金提案を拒否し、合意に達する期限を3月5日とした。期限までに双方が合意に至らない場合、大学当局はカンザス州理事会(Kansas Board of Regents)を通じて、強制的な調停を伴う膠着手続きを開始すると示した。

ヘゲネスとデルタドーンはキャンパス宛ての連名メールで、カンザス大学の全体的な財政状況について教員・職員・学生から声が寄せられていると述べ、とりわけ、大学のデイビッド・ブース・カンザス・メモリアル・スタジアムの大規模改修および周辺地域の開発に伴うコストに起因する懸念を指摘した。

「University of Kansas Gateway District」プロジェクトとして知られるこの取り組みは、少なくとも7億5000万ドルの費用が見込まれている。さらに教員らは、カンザス大学が一般財源(授業料と州の拠出金)を用いて、大学対抗競技の選手に対するNIL(ネーム・イメージ・ライクネス)支払いの原資の一部に充てることに不満を抱いている。ヘゲネスとデルタドーンは、これが「大きな赤字」を招き、「教育プログラムと教員に悪影響を及ぼしている」と主張している。

「こうした不確実性は、カンザス大学の財政に関する外部監査と、最近の出来事を踏まえて大学コミュニティが依然として指導部に信頼を置いているかどうかを確認するための全学投票の必要性を強く示している」と、メールには書かれている。

ヘゲネスとデルタドーンは、大学当局の「賃金と、より大きな給与の公平性の優先順位付けの欠如」により、こうした投票が正当化されるとの結論に達した後、請願を開始したと記した。

「容易な時期ではないことは承知している」とメールは述べている。「ガバナンスにおける私たちの役割は、より大きな大学コミュニティとステークホルダーのために働くことにある。『One KU』として共に、カンザス州の高等教育の方向性と質の持続的な改善に向けて取り組むことができる」

投票者は匿名で投票することも、氏名、肩書き、職位を明らかにすることもできる。オンラインアンケートの回答期限は3月4日(水)正午である。回答はその日の業務終了までにカンザス大学当局とカンザス州理事会に提出される。

forbes.com 原文

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