マレーシアの億万長者クエック・レン・チャンが支配するGuocoLandとそのパートナーは、シンガポール北部の郊外にある住宅用地の入札で最高額を提示した。世界でも屈指の高値圏にある不動産市場で需要が堅調に推移するなか、土地在庫(ランドバンク)の拡充を狙う。
シンガポール上場のGuocoLandと、同社のパートナーであるIntrepid InvestmentsおよびTID Residential(クエックの億万長者のいとこクウェック・レン・ベンのHong Leong Groupと日本の三井不動産が出資)は、セントラル・レントーにある99年リースホールドの用地に対し、6億5710万シンガポールドル(5億1350万ドル)を提示した。都市再開発庁(URA)が明らかにした。落札が決まれば、同社は最大562戸の住戸を備える27階建ての住宅タワー3棟を建設する計画だ。
今回がGuocoLandにとってレントー地区で5件目の住宅プロジェクトとなる。同地区では、605戸の「Lentor Modern」や477戸の「Lentor Central Residences」などを手がけている。「Lentor Modern」は2022年9月の販売開始週末に84%が成約し、「Lentor Central Residences」も昨年3月の販売開始週末に約93%が成約した。
同グループの入札額は、URAが受け取った5件の提案のうち最高額だった。2番目に高い6億2150万シンガポールドルは、Frasers Property、積水ハウス、Metro Soilbuild Developmentによるコンソーシアムが提示した。
「レントー・セントラルの用地は、このエステート内でも屈指の好立地の1つだ」とGuocoLandは声明で述べた。完成後、このプロジェクトは将来の居住者に、低層の戸建て住宅地やロウアー・セレター貯水池、ロウアー・ピアース貯水池の眺望を提供するという。用地はレントーMRT駅、Lentor Modernのショッピングモール、そしてPresbyterian High School、Anderson Primary School、CHIJ St Nicholas Girls' Schoolといった人気校にも近い。
リアルタイムの純資産は75億ドルで、クエックはマレーシアで2番目の富豪である。非上場のHong Leong Co.(Malaysia)のエグゼクティブ・チェアマンを務め、同社は金融、食品、不動産に事業を展開する。クエックは、1920年代に銀行グループを立ち上げた3兄弟の1人である父から、資産の一部を相続した。いとこのクウェック・レン・ベンは、家族と共有する資産が143億ドルにのぼり、非上場のHong Leong Groupおよび、シンガポール上場の不動産大手City Developmentsのエグゼクティブ・チェアマンを務めている。



