映画

2026.03.11 10:30

アマゾン映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が批評家から絶賛、同社初の大ヒットなるか

Tristan Fewings/Getty Images for Sony Pictures Entertainment

今のところ、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の興行収入の予測値は高い。デッドラインの報道によれば、本作は北米での公開初週末に5000万ドル(約79億円)を稼ぎ出す可能性があり、先週末の首位だったピクサーの『私がビーバーになる時』を抜き、2026年これまでの最高記録を塗り替える可能性があるという。また、ボックスオフィス・プロは、公開初週末の興行収入を6000万ドル(約95億円)から7000万ドル(約110億円)と、やや高めに見積もっている。

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アマゾンが映画ビジネスに参入したのは2010年代半ばのことだ。同社はその後、2015年のスパイク・リー監督作『シャイラク』の制作や、ウディ・アレン監督の『カフェ・ソサエティ』(2016年)、アカデミー賞受賞作の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016年)の配給を手がけてきた。しかし、これらの作品の多くは中小規模の予算で作られ、興行収入も控えめだった。

しかし、2021年のMGMスタジオとの合併の後、同社は近年より高額な制作予算を投じている。2024年公開の『レッド・ワン』は当時の同社としては最大級の勝負だったが、この作品は批評家から酷評され、興行収入も振るわなかった。一方、同じく2024年公開の『ビーキーパー』は4000万ドル(約63億円)の制作予算で1億6300万ドル(約257億円)を稼ぎ出し、評価も高く、2027年には続編の公開が予定されている。ベン・アフレック主演で2025年に公開された『ザ・コンサルタント2』は、8000万ドル(約126億円)の制作予算で世界興行収入が1億ドル(約158億円)を超えた唯一のアマゾン映画である。

2026年の最初の数カ月間で、アマゾンは映像作品の制作費に数億ドルを投じている。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に先立ち、アマゾンは1月、メラニア・トランプ夫人のドキュメンタリー映画『メラニア』を公開した。報道によると、この作品には制作とマーケティングで7500万ドル(約118億円)が費やされたが、世界興行収入は1600万ドル(約25億円)にとどまった。同作は一部の批評家からプロパガンダ映画だと酷評され、その巨額な制作費用や、性的暴行疑惑で約10年前にキャリアが途絶えたブレット・ラトナーが監督を務めたことが論争を呼んだ。

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また、同じく1月にはクリス・プラット主演のスリラー映画『MERCY/マーシー AI裁判』を配給したが、6000万ドル(約95億円)の制作予算に対し興行収入は5400万ドル(約85億円)だった。同社にとって最新作となる『クライム101』は2月に公開され、9000万ドル(約142億円)の制作予算を投じ、これまでに6500万ドル(約103億円)を稼いでいる。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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