映画

2026.03.11 10:30

アマゾン映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が批評家から絶賛、同社初の大ヒットなるか

Tristan Fewings/Getty Images for Sony Pictures Entertainment

Tristan Fewings/Getty Images for Sony Pictures Entertainment

来週公開予定のSF映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が、批評家から熱狂的な称賛を浴びている。アマゾンはこの作品に約2億ドル(約315億円)の制作予算を投じており、同社初となる本格的なブロックバスター作品誕生に期待がかかる。

プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューは米国時間3月10日朝から公開され始め、映画レビューサイトのロッテントマトが61件のレビューに基づいて算出したスコアは、95%というほぼ完璧な数値を記録している。

本作にはライアン・ゴズリングとドイツ人俳優のザンドラ・ヒュラーが出演しており、ゴズリングは宇宙船でひとり目覚め、地球を災厄から救う任務を負った宇宙飛行士を演じている。

この映画の原作は、アンディ・ウィアーが2021年に執筆した同名の小説だ。この作品はニューヨーク・タイムズのフィクション部門ベストセラーリストに38週間にわたってランクインした。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は3月20日(編集注:日米同時公開)に劇場公開予定で、アマゾンMGMスタジオが配給を担当する。これは同社にとって過去最大の勝負となる可能性がある。パックの報道によると、本作の制作費は当初2億5000万ドル(約394億円)近くに達したが、税額控除を経て、最終的には依然として巨額の2億ドル(約315億円)まで削減された。

アマゾンにはこれまでブロックバスター作品を公開した実績がない。同社で最高の興行収入を記録した2024年の『レッド・ワン』でさえ、2億ドル(約315億円)の制作予算を回収できず、最終的な世界興行収入は1億8500万ドル(約291億円)にとどまった。

多くの批評家は本作について、今年これまでの最高傑作の1つであり、誰もが楽しめる映画だと賞賛している。USAトゥデイの批評家ブライアン・トゥルーイットは本作を「2026年最初の偉大な映画」と呼び、デイリー・ビーストの批評家ニック・シャガーは「今年最初の観るべき映画」だと述べた。トゥルーイットは本作をスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスなどの監督を引き合いに出し、「大きなアイデアを盛り込んだオールドスクールなポップコーン映画」だと称した。

ハリウッド・リポーターの批評家デビッド・ルーニーは、本作がCGではなく実物のセットやプラクティカル・エフェクト(実写特撮)を使用したことを評価し、その「記念碑的なスケールとエンジニアリングの複雑さ」、そしてIMAX専用の撮影手法を絶賛した。ザ・ヴァージの批評家アンドリュー・ウェブスターは、本作を「最高のポップコーンSF」と呼び、コンビの掛け合いと「手に汗握るスリラー」、そして「心を打つドラマ」を両立させている点を称えた。

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翻訳=江津拓哉

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