米軍は現地時間3月10日、対イラン軍事作戦において過去最大規模の攻撃を仕掛ける。ピート・ヘグセス米国防長官が明らかにしたもので、ドナルド・トランプ大統領が戦争は「すぐに」終結すると述べた翌日の発言である。
「今日という日は、イラン国内への空爆が再び最大レベルで激しくなる日だ。かつてないほど多くの戦闘機、爆撃機、弾薬を投入し、情報の精度もこれまでになく高まっている」と、ヘグセスは10日の記者会見で語った。
ヘグセスは、「エピックフューリー作戦の10日目において、我々は目標に圧倒的かつ容赦なく焦点を合わせ、勝利を収めつつある」と宣言した。また、イランは「無残に敗北」しており、同国のミサイル発射能力は90%低下したと主張した。
ヘグセスの今回の発言は、トランプが9日に「対イラン戦争はすぐに終結する」と述べた直後のものだ。トランプは週末に「イラン側の全面降伏以外は受け入れない」とするなど矛盾する発言を繰り返しており、今回の終戦間近との発言は、トランプ政権の真の目的をさらに見にくくしている。
イラン側はトランプの発言に即座に反発した。ロイター通信によると、イスラム革命防衛隊の広報担当者は国営メディアに対し「戦争の終わりを決めるのは我々だ」と述べた。また、アッバス・アラグチ外相も9日、PBSニュースに対し、米国との交渉は選択肢にないと語った。
ヘグセスは10日、「敵を完全かつ決定的に撃破するまで、我々が攻撃の手を緩めることはない。しかし、それは我々のタイムラインに基づき、我々が選択した形で行われる」と述べた。その上で、終戦に向けた3つの主要目標として、イランのミサイル計画と海軍の壊滅、および「イランに核兵器を永遠に保有させないこと」を挙げた。
ニューヨーク・タイムズによれば、イランは10日も周辺国への攻撃を続けた。バーレーンの首都にある住宅ビルへの着弾、アラブ首長国連邦(UAE)の石油精製所へのドローン攻撃などが報告されている。また、カタールはイランのミサイルを1発迎撃したと発表した。
ヘグセスは10日、イランの新たな最高指導者モジュタバ・ハメネイが負傷したという未確認情報について記者から問われたが、コメントを避けた。「核兵器を追い求めず、その旨を表明せよという我が国の大統領の言葉に従うのが、彼にとって賢明な判断だろう」とした上で、「彼の安否については、現時点で言及できることはない」と付け加えた。



