日産リーフは「世界初の量産型100%電気自動車」を謳って2010年に発売されると、大きな注目を集めた。一度のフル充電で走行可能な距離(航続距離)が約100マイル(約160km)だった2010年型リーフは、米国では2万5000ドルからという価格で販売された(日本仕様の航続距離はJC08モードで200km、価格は376万4250円から)。
「日産のまったく新しい電気自動車は、ゼロ・エミッション(排出ゼロ)革命の種になるか?」と、2009年にリーフが発表された当時、米自動車メディア大手「MotorTrend(モータートレンド)」のエド・ロー編集長は問いかけた。
その答えは、イエスでもありノーでもあった。初代リーフの市場に対する取り組みは革新的であり、これによって日産は、成長著しいEV分野における有力プレイヤーとしての地位を確立した。しかし、近年はいくつもの競合車に航続距離とスタイルの点で追い抜かれ、リーフは勢いを失っていた。そんな競合車のバックミラーに、第3世代にあたる新型リーフは今まで以上の存在として映るはずだ。見た目はすばらしく、航続距離は長くなり、充電時間は短縮され、新たな機能や装備も搭載されている。
豊富なラインナップ、より急速な充電器に対応
日本仕様の新型リーフは、最高出力177psを発生する1基のモーターと総電力量55kWhのバッテリーを搭載した「B5」(WLTCモードの航続距離461〜521km)と、よりパワフルな218psのモーターに容量が大きな(航続距離が長い)78kWhのバッテリーを組み合わせた「B7」(WLTCモードの航続距離670〜702km)から選べる。どちらも装備の違いによって、いくつかのグレードが用意されている。
リマックのEVのような過激な加速性能は持たないが、438万9000〜651万3100円というこの価格帯にそんなものを求めてはいけない。その代わり、リーフの安楽で静かな安定した加速性能は、高速道路の合流や追い越しにも十分以上だ。「劇的」ではないが「実用的」な性能は、このクルマがターゲットとする市場に一致している。



