例えば、「顧客フィードバックから得た知見を共有し、今後の取り組みに結びつけたいので、四半期ごとの企画会議に参加したい」といった提言をしてみよう。関連性と準備態勢を示せれば、リーダーは、あなたを会議に含めることに前向きになることが増える。あなたの認知度が高まるにつれ、影響力と成長の可能性も拡大していくだろう。
5. 戦略的決定において、意見を求められない
キャリア成長には、決定を実行するだけでなく、決定に参加することが不可欠だ。戦略的な問題への対応が、あなたの意見なしに決められたり、将来の仕事について、あなたの見解がほとんど求められなかったりするなら、それは、あなたの洞察が、方向性を決める上でまだ評価されていない証拠だ。企業が、ある役職を単なる実行役と見なす場合、その人物の昇進にリソースの投入が行われる可能性は低くなる。
役に立つヒントを紹介しよう。まずは、戦略的思考ができる人としての信頼性を築こう。パターンを観察し、議論では思慮深い質問を投げかけ、データとビジネス状況の両方に根差したアイデアを提案することから始めよう。
例えば、チームでプロセス変更について議論している際に、根拠のない解決策を提案する人がいたら、以下のような発言ができるかもしれない。「まずは過去3カ月分のデータを確認して、この傾向が続いているか見てみましょう。そうすれば、意図せぬ結果を避けられるかもしれません」
これは、議論を挑むことではなく、建設的に貢献することを目的としたアプローチだ。十分な一貫性があれば、人々はあなたの名前を、思慮深い分析と情報に基づいた提言と結びつけるようになる。それは、より大きな責任を担う準備が整った人物の証となる。
現在の職務において、これらの危険信号を1つあるいはそれ以上見つけた場合、それはあなたが失敗しているとか、将来が暗いという意味ではない。それは単に、あなたの進路を意図的に調整するチャンスがあるという意味だ。成長が自動的に起こることはめったにない。成長は、あなたの行動と、組織がその行動をどう評価するかの調整から生まれる。
新たなスキルを習得し、戦略的な業務へ移行し、成果を軸に貢献を位置づけ、重要な議論への関与を増やし、思慮深い貢献者として信頼を築くことで、あなたは、「一生懸命働く人」から「戦略的に重要な存在」へと変わっていく。この変貌は、あなたを代替の効かない存在にするだけでなく、昇進やリーダーとしての役職、そしてまだ想像すらしていない可能性への候補者へと導いていく。
キャリアを変えるために転職する必要はない。まずは明確なビジョンを持ち、意図的なステップを踏み、自分の影響力が自然と示されるようにしていこう。


