「その他」の得票が妙に気になるスウェーデン━━有料のドアを開けるのは何だろう?
最後に北欧スウェーデンのデータを。筆者が北欧諸国に対して勝手にイメージしていた「有料メディアへの積極性」は見事に裏切られました。27%が「加入しない」を選んでいます。ロイターによる調査 (*1) では31%が有料のオンラインニュースに加入しているとのデータがありますが、これらは相反するものではないでしょう。
スウェーデンの回答で思わず引き寄せられたのは「その他」を選んだ10%の存在です。他の4カ国では「その他」は1〜4%でしたので、ダントツに引き離しています。すごく気になりますね。この調査ではこの先の具体例について質問していませんので、想像の範囲でしか書けないことをお許しください。
デザインやUXに厳しい目を持つがゆえ<会員限定コンテンツの内容なんぞより、心地よい体験がまずありきだ>。実は、当初はこの調査の回答選択肢にUI/UXに関する項目を検討したのですが、結局省いていました。もしくは、少し斜に構えた感じで <より良いチョイスは、常に与えられた選択肢の外にあるもの>と考えた…どうなのでしょう。スウェーデン人の読者の方がいたら、このあたりの機微を教えて欲しいです!
おわりに ━━「読者が払えば読者にベネフィット。広告主が払えば広告主にベネフィット」
インドの「Newslaundry」 (*4) が掲げていた上記のスローガンはちょっと刺激的でありながら、有料コンテンツの核心を突いている気がします。
動画サブスクサービスでは受動的な「視聴者」のイメージしか湧かないのですが、「読みもの系オンラインメディア」ではまた違ってくる。当事者あるいは優良な株主のようなポジションとして媒体を育てていく、良い意味での共謀者になるのかとも思いました。「コンテンツ消費者」から一歩先へ進めそうではないですか?
(*1) Reuters Institute Digital News Report 2025
(*2) World Association of News Publishers: ‘Data drives 280% subscription growth at Taiwan’s United Daily News Group’
(*3) THE STANDARD
(*4) Newslaundry


