経済

2026.03.11 12:15

売上5割増「オニツカタイガーの聖地化」戦略 異質を掛け合わせて描く日本発ラグジュアリーの勝ち筋

オニツカタイガーカンパニー長 庄田良二

上述の銀座の旗艦店と同じく、OIFもイエローを外観や内観に配し、境港の地で存在感を放つ。建屋は山陰アシックス工業時代から刷新されたが、その価値観は原点にある。

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「黄色は、自分の生まれ育った場所を活気づけたいという鬼塚喜八郎の志を表しています。65年前、辺り一面田んぼで、農業と漁業以外の産業がほとんど発展していなかったここ鳥取・境港で、鳥取オニツカは始まりました。今回、国内外で事業を展開する我々が(中核機能の)OIFを置き、投資をすることによって、地域の皆さんを元気にしたい。雇用を生み出すだけでなく、地域を活性化していくことも、我々の目的」(庄田)

ヒマワリから連想した黄色は、オニツカタイガーのシグネチャーカラー。「ヒマワリが太陽に向かって咲くように、人々が未来に向けて踏み出す手助けをしたい」と鬼塚喜八郎は言い残している。人が紡いできた歴史や技術、情熱、そして土地がもつ文化。五感で感じる聖地から、オニツカタイガーは真のラグジュアリーを発信していく。


庄田良二◎しょうだりょうじ オニツカタイガーカンパニー長 兼 アシックス副社長。兵庫県出身。外資系ファッションブランドを経て、2011年アシックス入社。オニツカタイガーの事業責任者として、ブランディング、出店計画、マーケティングなどの抜本的な改革を行う。新商品・新ラインや新規店舗立ち上げの際には、自らディレクションを担当

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文= 本田賢一朗 編集=大柏真佑実 撮影=西川節子

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