「Women In Tech 30」2026 テクノロジー領域で世界を変える女性30人
「人間中心のAI」より良い社会実装へ
村上明子|SOMPOホールディングスグループCDaO、AIセーフティ・インスティテュート所長
事業・活動内容|SOMPOホールディングスおよび損害保険ジャパンにおいて、グループおよび事業会社のChief Data Officerとして、データドリブン経営とAI活用の推進を統括している。全社データ基盤・ガバナンスの整備や、業務変革におけるデータ活用をリードしている。併せて、2024年2月よりAIセーフティ・インスティテュート(AISI)所長として、AIの安全性に関する評価手法や基準の検討・推進に取り組んでいる。大企業、公的機関の2つの立場から、研究・開発・ビジネスを橋渡ししながら「人間中心のAI」の実装を後押ししている。
「Women In Tech」日本の象徴
岩村水樹|Googleヴァイスプレジデントアジア太平洋日本地区マーケティング
事業・活動内容|最先端技術を「ヒューマナイズ」し、ユーザーと結びつけることに尽力。Google、YouTubeのBrand Japan複数回受賞に貢献。テクノロジーによる女性支援、「Women Will」を創設し世界48カ国へ展開。「心理的安全性」の普及など、イノベーションカルチャー醸成に貢献。現在は、アジア太平洋地域全域で、生成AI「Gemini」などAI製品の市場展開を指揮するほか、AIによるマーケティング変革を牽引。日本リスキリングコンソーシアムの創設、東京大学理事、一橋大学での講義を通じ、デジタルスキリングや次世代イノベーションリーダー育成にも注力。
テクノロジー分野で豊富なリーダーシップ
松本紗代子|Cloudflare Japan日本代表 兼 日本地域担当バイスプレジデント
事業・活動内容|グローバルなテクノロジー企業において20年以上にわたり、日本企業の国内外での戦略的変革を支援。また、複雑な市場参入戦略の実行や、成長に向けた組織構築を実践した経験をもって、2025年10月「より良いインターネットの構築」を使命に、世界中のあらゆるインターネット利用者に、より速く、安全で、信頼性の高いインターネット体験を提供するCloudflareの日本代表に就任。企業のAI駆動型デジタルトランスフォーメーションを強力に支援するためのチームとパートナーシップの構築をさらに強化し、日本市場における事業拡大を目指す。
「生成AIの社会実装」を技術面から支援
宇都宮聖子|OpenAI Japanソリューションズエンジニア
事業・活動内容|OpenAI Japanにてソリューションズエンジニアとして、日本企業における生成AIの社会実装・事業活用を技術面から支援している。大手企業から公共機関、開発者に向けて、ChatGPT EnterpriseやAIソリューションの実装を通じて、業務変革や新規サービス創出の推進・実装支援を担う。単なる技術導入にとどまらず、セキュリティやガバナンスを基盤としつつ、組織変革や生産性向上を含めた実装支援を通じて、日本市場における責任あるAI活用と価値創出の最大化に取り組んでいる。「技術を社会で役立てる」という信念でキャリアを歩んできた。
「セキュリティ一筋」に世界を牽引
中島明日香|Elasticシニアセキュリティリサーチエンジニア、CTF for GIRLS発起人
事業・活動内容|小説に出てくる「正義のハッカー」に憧れセキュリティの世界に入る。以来セキュリティ一筋で、研究者として脆弱性対策やエンドポイントセキュリティ対策の研究開発に取り組む。成果は産業系国際会議で発表し、米国や英国政府の目にも留まる。業界のトップ産業系国際会議BlackHatUSA等のReview Boardを兼任し、2000件超の査読を通じて世界のセキュリティ研究を牽引。日本初の女性セキュリティコミュニティCTF for GIRLSを2014年に設立し、約10年代表として女性向けイベントを約30回主催した。
「バイオ3Dプリンタ」で世界初製品開発
秋枝静香|サイフューズ代表取締役
事業・活動内容|九州大学大学院で遺伝子分野の研究に従事し、九州大学病院にて骨軟骨再生の事業化プロジェクトに参画。2010年、サイフューズ創業メンバーとして入社し、骨軟骨や末梢神経再生をはじめ、NEDO/AMEDなどの研究開発プロジェクトを横断的に統括。代表取締役就任後は、国内外の研究機関・企業とパートナーシップ戦略を構築し、バイオ3Dプリンタを用いた再生医療の事業化を産学官連携で推進。世界初の製品開発を通じ、再生医療・ライフサイエンス分野の市場・産業、新しい社会の創出に取り組み、グローバルでの社会貢献を目指す。
「AI×働き方・効率化」上場企業経営者
原田典子|AI CROSS 代表取締役CEO
事業・活動内容|海外での生活や子育て経験を通じ、SMSが高い即時性と到達率をもつ有効なコミュニケーション手段であることを実感し、SMS配信サービスを事業として立ち上げた。2015年のAI CROSS設立により、業務効率化と柔軟な働き方を支える基盤づくりを進めるなかで、データ活用の重要性にも着目。2018年にAI事業を立ち上げ、企業のDX推進と生産性向上を支援している。21年にはCVCを立ち上げ、スタートアップ・ベンチャー支援にも積極的に取り組む。現在は生成AI活用普及協会(GUGA)の協議員も務める。
日本の「家計管理のDX化」をリード
閑歳孝子|くふうカンパニー Chief Strategy Officer
事業・活動内容|独学でプログラミングを学び、2011年に家計簿アプリ「Zaim」を公開。当初は企画・開発・デザイン・運用をすべてひとりで担う個人サービスだったが、爆発的な利用増に伴い法人化。1200万ダウンロードを超える規模へ成長させ、日本の家計管理のDX化をリードした。その他、総務省の情報通信審議会委員や慶應義塾大学招聘教授などを歴任し、技術の社会実装にも注力。現在は経営に携わる傍ら、エンジニア・表現者として「記録とAI」の可能性を探求。生活ログの自動化や身体性を伴う表現など、新たなテクノロジーの活用を実践している。
生活インフラ産業の生産性向上へ
石川彩子|ミツモア 代表取締役CEO
事業・活動内容|オンラインで見積もり比較から受発注までをワンストップで完結する「ミツモア」、短期工事・リフォーム・設備工事など現場事業者向けオールインワンSaaS「プロワン」、法人の調達・発注業務を支援する「ハッチュー」を企画・開発・運営。AIやデータを活用し、生活インフラ産業の生産性向上を通じて「日本のGDPを増やし、明日がもっといい日になる」と思える社会の実現を目指す。2025年、「Forbes JAPAN」日本の起業家ランキングTOP20にも選出される、独自性と成長速度が高いスタートアップだ。
希少疾患に挑む創薬スタートアップ起業家
加藤珠蘭|ジェクスヴァル代表取締役、博士(理学)
事業・活動内容|ジェクスヴァルは、Treatment Reaches the Unreachedを志に、希少疾患など未充足の医療ニーズに対する革新的医薬品開発に挑む創薬スタートアップ。大手製薬からのスピンオフ以来、企業に眠る新薬候補の価値を再発掘し「創薬のサーキュラーエコノミー」を実践。独自のAI駆動型イノベーションエンジンRePhaINDにより、従来法では見いだせない治療機会を発掘。神経系発達障害や認知機能障害の治療薬候補であるリード開発物質は、豪州で第I相試験を完了し欧州開発の準備中。患者団体と協働し、グローバルなチーム体制で開発を加速。


