キャリア

2026.03.10 12:48

チームの帰属意識は偶然ではない──リーダーが設計すべき5つの要素

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キャリアの初期、私はグローバルなコンサルティングファームの中で新規事業を立ち上げるよう求められた。

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私は評判の高い優秀なプロフェッショナルを30人以上採用した。彼らは有能で信頼性があり、野心もあった。一方で、彼らは全国各地に散らばり、互いに無関係のクライアント案件に従事していたため、自然に結びつきを感じる理由がなかった。

もし彼らが個々の成果を出す人材の寄せ集めのままなら、私たちは失敗する。

私は彼らに新しいアイデアのもとで足並みをそろえてもらう必要があった。共通のフレームワークとツールが必要だった。プロジェクトを横断して適用できる標準も必要だった。何より、彼ら自身が「共有された何か」の一部だと捉えられるようにする必要があった。

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だから私は、それを「設計」した。

私は一人ひとりに直接話した。四半期ごとのオフサイトを設け、そこで一緒にツールをつくり上げた。写真と個人情報を盛り込んだチームブックも作成し、履歴書ではなく人としてつながれるようにした。(実はその本が見つかった。上の写真がそれだ)

才能はもともとそこにあった。変わったのは結束である。

私たちは共に、運営の標準をつくり上げた。事業はゼロから3800万ドルに成長した。

これは、チームを引き継ぐにせよゼロからつくるにせよ、すべてのリーダーが直面する仕事だ。問うべきは、帰属意識があるかどうかではない。偶然に任せるのか、意図して設計するのか、である。

帰属意識は感情ではない。構造である。そしてそれは5つの要素──Fit、Form、Function、Focus、Frequency──によって構築できる。

Fit:ここに属するのは誰か?

あなたのチームに惹かれる人が、誰もがチームに適しているとは限らない。有効なチームは、デフォルトで開かれているわけではない。意図して選別される。

Fitは好感度や文化の同一性の問題ではない。相互の期待、仕事が求めるもの、そして各人が果たすべき貢献に関わる。期待を明確にし、それに沿ってメンバーを選ぶことで、帰属意識は持続可能なものになる。

カリフォルニア州発達障害評議会でエグゼクティブ・ディレクターを務めるアーロン・カルーザースは、州全体のアドボカシーと政策に影響を与える31人の統治組織を率いている。メンバーには発達障害のある当事者、家族、州政府機関の代表が含まれる。各メンバーの任期は6年である。

任命プロセスは、設計上厳格だ。地域マネジャーが候補者を特定し、候補者は正式に応募し、複数回の面接を受け、選ばれた場合は知事室に申請する。基準は高く、期待は明文化されている。

アーロンはこう説明する。「帰属意識は『席を用意してもらえたか?』ではない。それは許容だ。帰属意識とは、『あなたがいることで私たちは違った存在になる』ということだ。私たちは彼らの影響を明確に話す。本人に直接伝える。『あなたがいることで、この組織はこう変わった』と」

その明確さがコミットメントを生む。メンバーは準備して参加し、任期を終えた後も卒業生として長く関与し続ける。帰属意識が続くのは、Fit──真の権限と責任の組み合わせ──に根差しているからだ。

リーダーは、選別すると排他的に感じられるのではと恐れがちだ。だが実際はその逆である。

自社の成長初期、私は優しさを包摂と取り違え、努力をFitと取り違えた。能力はあるが私たちの働き方と合っていない人を、チームに残したのである。結果は調和ではなかった。静かな足かせだった。私が期待を明確にし、厳しい決断を下したとき、パフォーマンスは落ちなかった。改善した。基準が明確になったことで、チームは強くなった。

リーダーは、選別すると排他的に感じられるのではと恐れがちだ。だが実際はその逆である。明確に定義されたFitこそが、帰属意識に意味を与える。それがなければ、チームは「同乗者」を抱え込む。それがあれば、ロイヤルティ、説明責任、持続的な成果を獲得できる。

Form:この文脈で「帰属意識」はどのような形を取るのか?

帰属意識は、組織の現在の形(Form)に合致していなければならない。

変革の渦中にあるチームが必要とするものは、安定状態のチームが必要とするものとは異なる。例えば再建フェーズでは、帰属意識に求められるのは幅広い参加ではなく、明確さ、スピード、規律あるつながりである。必要なのは、より少ない声、より締まった意思決定、実証された専門性へのより大きな依存かもしれない。安定性が増すにつれ、オーナーシップを広げ、より多様な視点を招き入れられる。

リーダーが犯しがちな誤りは、どこでも同じ帰属意識の「バージョン」を提供してしまうことだ。

アマゾンとロバート・ハーフでシニアリーダー職を務めた後、ショーン・ペリーはCIOとしてグローバル人材派遣企業に加わり、全面的な組織変革を担った。その企業はかつて業界の強者だったが、特定市場に退き、チームが事業部門ごとに最適化され、全社としては分断されていた。

彼はこう自問することから始めた。不要な複雑さを排しつつ、人々に優れたツールをどう提供するか?

彼はBrain Trustを導入した。目的は問題を解くことではなく、問題を明確に定義することだった。これにより各チームは、他チームが何に取り組み、互いの意思決定がどう影響し合うのかを理解できるようになった。彼は週次会議を廃止し、週3回、15分の任意参加の午前8時スタンドアップに置き換えた。出席率はすぐに90%に達し、つながりの形成、迅速な課題解決、情報の流れの点で、はるかに効果的だと証明された。さらにチームは、何が起きたか、何がうまくいかなかったか、顧客の痛点、そしてチームが何をどう変えるつもりかをまとめた6ページの年次計画ドキュメントを採用した。リーダー同士が互いのドキュメントを読み、共通理解を築いた。

当初、ショーンは機能別に仕事を編成し、オペレーションの統制を取り戻した。その後、基盤となる運営慣行が整うと、構造を緩め、部門横断の協働と共有オーナーシップへと移行した。

組織が安定するにつれ、Formは進化したのである。

私自身の組織を再建していたある局面で、私はスピードが必要だったにもかかわらず、意思決定を過度に民主化してしまった。包摂的に感じられたが、効果的ではなかった。意思決定権限を一時的に絞ったところ、整合と効率が改善した。そして信頼も改善した。

状況が変われば、帰属意識も変わらなければならない。あなたがいる段階に合わせ、チームがどうつながり、どう貢献するのかを設計せよ。

Function:何を誰が決めるのか?

帰属意識とは、全員があらゆることを決めることではない。

健全なチームは、包摂と権限を切り分ける。「意見を聞いてもらうこと」「検討してもらうこと」「結果に説明責任を負うこと」を区別する。

大規模な事業変革を進めるエンタープライズのシニアリーダーとして、ジェイニー・ピロリはよくある問題に直面した。能力は高いのに、サイロ化し、意思決定の権限を持てず無力感を抱えるチームである。そこで彼女はPACEチーム──Purposeful(目的志向)、Accelerated(加速)、Cross-Functional(部門横断)、Empowered(権限付与)──を導入し、戦略的優先事項に取り組む12週間のスプリントとして設計した。

それらのチームは意図して設計された。各チームにはエグゼクティブスポンサー、意思決定権限、地域と機能を横断する代表者がいた。深掘りできるようグループは小規模──7〜9人──に保たれた。参加者の日常業務負荷を50%減らすことが目標とされた。メンバーにはコーチングが提供された。リーダーには実験が奨励された。粗い初稿は想定内とされた。

影響は測定可能だった。エンゲージメントスコアは10〜15ポイント上昇した。参加者は、意思決定におけるつながりの強化と自信の向上を報告した。重要なのは、そこで学んだことを組織に持ち帰った点である。

Functionが機能したのは、帰属意識が説明責任を伴っていたからだ。参加は目的的で、権限は明示されていた。

Focus:最も重要なものは何か?

帰属意識は注意の向け先を定める。優先順位を明確にし、共通の標準を強化し、チームが何のために存在するのかを示す。

デル・テクノロジーズとウォルト・ディズニー・カンパニーで人的資本のフィールドリサーチャーおよび全社タレント開発のエグゼクティブを務めるラモーナ・アローラ博士は、ディズニー、デル、そして彼女の現在の組織であるセンコーラ(旧アメリソースバーゲン)のような組織が、リーダーシップを再定義することで存続してきたと指摘する。彼らは、リーダーを「何を生み出したか」だけで測ることから、「どのように生み出したか」に責任を負わせることへと移行した。

この意味での帰属意識は、居心地の良さではなく貢献に関わる。自分が何かの一部であり、それを形づくる責任があることを示すのだ。

ディズニーでは、その共有オーナーシップはフィードバックに関する明確な規範として現れる。ディズニー・アニメーション・スタジオ、マーベル、ルーカスフィルム、サーチライトのクリエイターたちは、ノートを期待する。何年にもわたり進行する仕事を強化するために設計された、継続的で率直なインプットである。ノートは批判ではない。参加であり、規律ある「聴く」行為である。

同じ哲学はクリエイティブの場を超えて広がる。ディズニーは観客を受け身の観察者とは捉えない。観客が物語そのものの一部であると感じ、感情的に関与し、つながることを目指す。

「帰属意識としてのリスニング」は、ラモーナのセンコーラでの仕事にも受け継がれている。現場の従業員は患者や顧客と直接向き合い、ノートを集める。「リスニングは、帰属意識を実践する最も具体的な方法のひとつです」とラモーナは言う。「従業員、患者、顧客のストーリーが、私たちの仕事の仕方を形づくる。彼らは使命の傍観者ではない。築く側の一員なのです」

帰属意識と高い成果は対立しない。しかし、その信念は規範の中に息づいていなければならない。リーダーは「それは機能していない」と言える必要がある。そしてそのノートが同僚からであれ、現場のチームメンバーからであれ、組織がサービスを提供する相手からであれ、自我を手放す姿勢を示さなければならない。

ラモーナによれば、その取り組みを支えるのは好奇心である。「好奇心は行動としてもシグナルとしても機能します。手を挙げ、プロセスに異議を唱え、いったん離れて、より良いものを持って戻ってくることを人々に許可するのです」。好奇心はリスニングを可能にする。基準を高く保ちつつ、人々を開かれた状態に保つ。

優先順位を明示し、好奇心が安全である状態をつくったとき、Focusは力を持つ。人々は単に包摂されていると感じるだけではない。改善へとエネルギーを向ける。

Frequency:リーダーはどれほど頻繁に帰属意識を強化するのか?

Frequencyは、帰属意識を意図から習慣へと変える。

ショーン・ペリーのチームが午前8時の短いタッチベースで集まるたびに、互いのつながりと共有目標へのコミットメントが強化された。週3回のミーティングは緊急性を示した。そのペース自体が、仕事の重要性と、足並みをそろえることが譲れない条件であることを伝えた。

ジェイニー・ピロリの12週間スプリントのサイクルも同様のシグナルを送った。反復は、戦略課題が集中的な注意に値し、思慮深い貢献が目に見える影響を持つことを強化した。そのカデンスは勢いと区切りを生み出した。

私自身のリーダーシップ実践では、インスピレーションは薄れるが、カデンスは持ちこたえることを学んだ。私たちは毎週、単一の優先事項に結びついた定例のエグゼクティブセッションで始め、共有の成果へと再接続する任意参加の全体会で締める。議題は変わるが、リズムは変わらない。その一貫性が整合を強化する。そして多忙な時期にそれを飛ばすと、漂流がすぐに表れる──意思決定が遅くなり、思考は狭くなる。

Frequencyがなければ、どれほどよく設計された仕組みでも劣化する。

研究はその理由を説明してくれる。人類学者ディミトリス・ザイガラタスは、繰り返される集団的実践は、たとえ単純なものでも、感情の調整と社会的つながりを生むことを示している。予測可能性は不確実性を下げる。馴染みのあるリズムは信頼を築く。

帰属意識はミッションステートメントの中にはない。リーダーが繰り返す習慣の中にある。

設計された帰属意識

ジェイニー・ピロリはこう言う。「帰属意識は、リーダーシップの頭、心、手に宿る。指揮命令型から離れ、システム、構造、人に対する認識へと移行することが求められる。研修だけでは不十分で、埋め込まれていなければならない」

だからこそ、Fit、Form、Function、Focus、Frequencyが重要になる。これらは一体となって、帰属意識を抽象的な理想から、実践的なオペレーティングモデルへと変える。リーダーは、誰が属するのか、仕事をどう編成するのか、誰が権限を持つのか、いま何が重要なのか、そしてどれほど頻繁に目的と標準へ再接続するのかを決める。

これらの要素が意図して設計されると、帰属意識はパフォーマンスを加速させる。アイデアはより速く浮上し、説明責任は強まり、エネルギーは複利のように積み上がる。

帰属意識は宣言するものではない。築くものである。そしてリーダーがそれをうまく設計すれば、チームは単につながりを感じるだけではない。成果を出す。

forbes.com 原文

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