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2026.03.15 15:00

AI利用のいただけないアイデア──死後、自分の代わりにフェイスブックに投稿させる

JarTee / Shutterstock.com

それでも私にとっての警戒信号は、この発想がここまで生き残り、特許出願にまで至り、しかもその特許が昨年12月に承認されたことだ(この特許についてさらにコメントを求めてメタの担当者に連絡したが、まだ返答はない)。

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最近はあらゆるものにAIが存在する。自分の顔写真を生成したり、グーグルのGeminiに曲を書かせたり、ウェブサイトをまるごと作ることさえできる。

しかし、ボツにすべきアイデアもある。一例を挙げると、筆者はかつてDeath Clock AIというアプリを試してみようかと思ったことがある。健康状態や日々の運動量などの指標に基づいて、あとどれくらい生きられるかを予測してくれるアプリだ。より健康的に生きようとすること自体は決して悪いことではない。しかし、少なくとも筆者にとっては、後になってこれがいささか不気味なものだと気づいた。

フェイスブックのAIは別のことに使うべきだ

ソーシャルメディアには解決すべき問題が山積している。特にAIスロップ(AIが大量生成する低品質コンテンツ)の蔓延を考えればなおさらだ。調査トレンドレポートによれば、私たちは今も絶えず互いに議論を交わし、自分らしさを保つことに苦心している。そうした状況にもかかわらず、誰かが亡くなった後にどうするかという問題に取り組もうとするのは、ちぐはぐに思える。

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筆者の知人が亡くなった後、そのアカウントが更新されなくなるのを見てきたが、故人が投稿を続けることが悲しみを乗り越える助けになるとは思えない。

私が提案したいのは、ソーシャルメディア各社がこの問題にもっと積極的に向き合い、フェイスブックのアカウントは閉鎖して、それで終わりにすることだ。AIイノベーションの名のもとに、不幸な知らせから何らかの利益を得ようとする必要はない。必要なのは、区切りをつけること──そして少しばかりの節度だ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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