筆者のお気に入りのポッドキャスターの一人であるナサニエル・ウィットモアをはじめ、ほかの論者たちも、今日のモデルが見せる飽くなき野心を「自律性への野望(autonomy ambition)」という言葉で表現している。
OpenClawは受信トレイを整理し、恋人にメールを送り、アマゾンで音楽を注文することもできる──挙げればきりがない。だが重要なのは、それをどうやるかだ。モデルが自分の代理として、自分と同じように振る舞ってくれると確信できるだろうか。それとも、どこか不気味の谷を感じさせる伝言ゲームのようなものになってしまうのだろうか。
Mediumでは、AI Labsのチームが無制限なOpenClaw利用に伴う危険性を検証している。
「OpenClawは、いま私たちが持つものの中でAGIに最も近い存在なのでしょうか。それとも、ただ起こるのを待っているだけのセキュリティの悪夢なのでしょうか」と、著者たちは書いている。「私たちはその問いに答えるために検証に着手しました」
結果の一部はこうだ。
「すべての認証情報とセッションは平文のJSONファイルに保存されており、そこには端末情報や本人確認の詳細が含まれています。システムにアクセスできる人なら誰でも読める状態です」
「OpenClawのセキュリティポリシーでは、インジェクション攻撃(不正なデータを注入してシステムを操作する手法)は対象外と明記されています。つまり、そうした攻撃による情報漏洩について、開発側は責任を負わないということです」。
「OpenClawはあなたのシステムのほぼすべてにアクセスできるため、機密データにはアクセスさせないようにするのが賢明です」
これはまだ手始めにすぎない。
市場とマーケットメーカー
ウィットモアらはまた、ウォール街が恐れて身を引いており、ウォール・ストリート・ジャーナルも注目していると伝えている。
現在のデジタル版の紙面はこのような姿だ。
根本的で、あらゆる領域に及び、骨の髄まで届くような自動化を前に、後退している市場もある。
法務。不動産。ゲーム。
挙げればきりがない。
要するに、現在は厳しい時代だ。刺激的でもある。だが、平凡ではない。今後も目を離せない。
さて、ここまで読んで記事タイトルの話はどこかと探していた人のために言うなら、Pluralityという新しいサービスがあるようだ。これは要するに、AIモデルの間を行き来しながら手軽に変換を行い、どんな作業にも合う超強力なAIの種類を選べるようにするものだ。
Plurality AIでは、ChatGPT、Claude、Gemini、LLaMAを含む幅広いAIモデルから選べる。文章生成、画像作成、ウェブ検索などに使える。人が間に入りながら、画像のアップロードや翻訳、変換、高品質な出力の生成を、複雑な指示なしで簡単に行える。自分の「冒険の書」は自分で選ぶのだ。
SaaS黙示録(SaaSの凋落)──強力なAIが打ち鳴らす絶え間ない鼓動──が時代の背景にある。Pluralityが移行の可能性を解き放つ。そしてモデルが残りを引き受ける。
続報に注目してほしい。


