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2026.03.10 10:00

「イラン戦争はほぼ終結」トランプ発言で株価急騰、原油は急落

Spencer Platt/Getty Images

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原油価格は米国時間3月9日午後、同日の早い時間に歴史的な急騰を見せた後、1バレル当たり85ドル近辺まで急落した。ドナルド・トランプ大統領がイランでの軍事作戦の終結が近いことを示唆したことを受け、市場引け前には株価が急騰している。

トランプ大統領はCBS Newsに対し、「戦争はほぼ終結したと思う」と述べ、米国とイスラエルが最初にイランを攻撃した際に示した4〜5週間という当初の見通しを大幅に前倒しで進んでいると語った。

大統領は、政権がホルムズ海峡の掌握を検討していると報じられた。同海峡はペルシャ湾、オマーン湾、アラビア海を結ぶイラン沿岸の要衝であり、世界の石油供給にとって極めて重要だ。

米国産原油であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は米東部時間午後4時時点で1バレル約85.25ドルで取引され、夜間の高値から28%以上下落した。

原油価格は同午前0時過ぎに119.48ドルの高値を記録し、30%以上上昇して2022年7月以来の最高値に達した。当時はロシアのウクライナ侵攻が供給混乱を引き起こし、新型コロナウイルスのパンデミックに伴う規制緩和による需要増加が重なった時期だった。

ブレント原油先物もWTIと同様の動きを見せ、同日午前中に4年ぶりの高値を記録した後、88.62ドルまで下落した。

ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数、S&P500種指数は米国時間3月9日の早い時間にいずれも1.3%以上下落していたが、トランプ大統領の発言を受けて急反発した。ナスダックは前日比+1.4%上昇で取引を終え、S&Pは+0.7%上昇、ダウは239ポイント(+0.5%)上昇した。

米国のガソリン価格はどこまで上がるのか?

GasBuddyによると、米国時間3月9日のガソリン全米平均価格は1ガロン当たり3.48ドルで、顕著な上昇を見せた。この価格は今後1カ月以内にさらに上昇する見通しだ。

17.5%。GasBuddyのデータによると、米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以降、米国のガソリン1ガロン当たり平均価格は17.5%上昇している。

背景

トランプ大統領は、イランに対する米国とイスラエルの作戦に伴うガソリン価格の上昇を「支払うには非常に小さな代償」だと位置づけてきた。これらの作戦により、これまでに米軍兵士7人が死亡し、イランの前最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害された。後任にはその息子が就いている。

大統領はまた、価格上昇は一時的なもので、イランでの米軍作戦が終了すれば速やかに是正されると説明している。トランプ大統領は当初、イラン戦争は数週間で終わる可能性があると述べていたが、Politicoによると、米中央軍は9月まで続く可能性があると示唆していた。

原油への影響は主として、ホルムズ海峡における深刻な混乱に起因している。国際エネルギー機関(IEA)によると、米国が同海峡を通過する石油から得る原油はごく一部に過ぎないが、海上輸送される世界の原油の約25%がこのチョークポイントを通過している。

forbes.com 原文

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