宇宙

2026.03.10 14:00

細い月の眺めを楽しもう 冬の天の川もまもなく見納め 今週の夜空

地球照を伴った細い月と木星。2024年3月14日撮影(Alan Dyer/VWPics/Universal Images Group via Getty Images)

地球照を伴った細い月と木星。2024年3月14日撮影(Alan Dyer/VWPics/Universal Images Group via Getty Images)

北米が夏時間に切り替わった今週は、春分の日が一歩ずつ近づく中、月は細りゆき、暗い夜空が広がる。明るい星のほとんどない星座を観察するにはうってつけで、冬の天の川を堪能する最後のチャンスでもある。運が良ければ低緯度オーロラも観測できるかもしれない。

月のない夜空には、春の星座が躍る。北東に北斗七星が輝き、東からは「ししの大鎌」が昇ってくる。西の空では、冬の明るい星々──シリウスやリゲル、そしてこの冬「ゲスト」として毎夜私たちの目を楽しませてくれた木星が沈み始める。

夜空の主役交代から、月と1等星アンタレスの美しい共演まで、2026年3月10日からの1週間の星空の見どころを紹介しよう。

3月11日(水)未明~明け方:アンタレスと月が接近

ほんのわずかばかり膨らみを残した半月が10日夜半過ぎに南南東から昇り、さそり座で最も明るい1等星アンタレスの近くで輝く。赤色超巨星のアンタレスは地球から約550光年先にある。この眺めは明け方まで楽しめる。

2026年3月11日(東京:午前3時頃)の南南東の空(Stellarium)
2026年3月11日(東京:午前3時頃)の南南東の空(Stellarium)

3月11日(水):下弦の月

月は11日午後6時半過ぎに「下弦」の月相を迎える。向かって左側ちょうど半分が光った姿で夜空に現れるのは、日付が変わった12日未明だ。この日から1週間はほぼ月のない夜空が続く。20日過ぎに細い月が西の空にかかるまで、夜空は暗闇に支配される。

3月15日(日):逆三日月と地球照

日の出の約1時間前、南東の低空に月齢25の細い月を探そう。見つかったら、月の影になっている部分を注意深く観察してみてほしい。「地球照」によってかすかに光っているのが見えるかもしれない。これは、太陽光が地球の雲や海に反射して、月の夜側をほんのり照らす現象である。三日月や新月前の逆三日月の頃に最もよく見られるもので、繊細で実に美しい眺めだ。

2026年3月14日、日の出1時間前(東京:午前4時54分)の南南東の空(Stellarium)
2026年3月14日、日の出1時間前(東京:午前4時54分)の南南東の空(Stellarium)

3月16日(月):逆三日月と地球照

いっそう細くなった月が夜明け前の短い時間、南東の低空で再び「地球照」をまとう。日の出の約1時間前に早起きして、薄明の空を眺めてみよう。新月はもう目前だ。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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