「恐怖指数」として知られるCBOEボラティリティ指数(VIX指数)は米国時間3月9日に上昇し、約1年ぶりの高水準に迫った。イラン紛争への懸念が根強く、主要株価指数のさらなる売りを誘っている。
VIX指数は、前営業日からは7%以上、この1週間では57%近く上昇し、2025年4月にドナルド・トランプ大統領が「解放の日(リベレーション・デー)」関税を発表して以来の高水準となった。
VIX指数はS&P500種株価指数の今後30日間の予想変動率を反映するもので、両者は逆方向に動く傾向がある。予想変動率が上昇するとVIX指数も上昇して株価の想定変動幅が広がり、予想変動率が低下するとVIX指数も低下して想定変動幅が狭まる。
ダウ平均株価は9日の取引開始直後に683ドル(1.4%)下落した。S&P500(1.3%安)とナスダック総合指数(1.3%安)も続落している。先週、各指数はそれぞれ3%、2%、1.2%下落していた。
S&P500の時価総額全体の9%を占めるメタ(2%安)、アマゾン(1.4%安)、テスラ(1.1%安)が指数全体の下げを主導した。これにマーベル・テクノロジー(4.1%安)、コムキャスト(2.1%安)、ペイパル(2%安)が続いた。
ダウ構成銘柄では、ナイキ(2.3%安)、ボーイング(2.2%安)、アメリカン・エキスプレス(2.2%安)、ホーム・デポ(2%安)、ゴールドマン・サックス(1.7%安)、JPモルガン・チェース(1.5%安)などが下落率の上位に並んだ。
株価下落に拍車をかけたのは、原油価格のさらなる高騰だ。米原油指標のWTI先物は一時119.43ドルまで上昇し、国際指標の北海ブレント先物も119.46ドルに跳ね上がった。いずれの指標も2022年以来の高値を付けている。



