ヘルスケア

2026.03.10 18:00

コーヒーや紅茶を飲む人は「認知症リスクが50%以上低い」可能性

stock.adobe.com

stock.adobe.com

筆者は大学時代から日常的にコーヒーを飲んでおり、医学部時代の過酷な日々には特にお世話になった。昨年は、2本の最新研究論文を取り上げ、日常的なコーヒー摂取と脳卒中および心血管疾患による死亡率低下との関連性を紹介した。

advertisement

新たな研究論文では、コーヒー(または紅茶)の日常的な摂取と認知症発症リスクの低下との間に強い関連性があることが示唆されている。

この研究は、1980年から2023年にかけて13万人以上の成人男女を対象に、カフェイン入りコーヒー、デカフェコーヒー、紅茶の摂取状況を追跡調査したものだ。このデータは、認知症の発症および神経心理学的検査のパフォーマンスと相関分析された。

結果は驚くべきものだった。交絡因子の調整後、カフェイン入りコーヒーを飲む人々は認知症の発症率が有意に低かった。具体的には、10万人年(1年間の 10 万人あたりの罹患数)あたり「141人」対「330人」である。これは認知症発症リスクが50%以上低下したことを意味する。コーヒーを飲む人々は、神経心理学的な検査においても客観的な認知機能パフォーマンスが有意に向上していた。

advertisement

コーヒーより紅茶派という方もご安心を。論文によれば、「紅茶の摂取量が多い場合も、これらの認知機能アウトカムと同様の関連性が示された」という。

ただし、認知機能への恩恵はカフェイン入りコーヒーを飲む人にのみ認められた。著者らは「デカフェコーヒーの摂取は、認知症リスクの低下や認知機能パフォーマンスの向上とは関連していなかった」と指摘している。

では、どのくらいの量を飲めばよいのだろうか。論文には「最も顕著な関連差が観察されたのは、カフェイン入りコーヒーで1日約2〜3杯、紅茶で1日1〜2杯の摂取量だった」と記されている。

この量は、心血管系への効果について「1日のコーヒーまたは紅茶の最適摂取量は約3杯(カフェイン250mg相当)」と示唆した先行論文とほぼ一致している。

次ページ > 日々のコーヒーを楽しんでいる方は、そのまま続けてほしい

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事