リーダーシップ

2026.03.09 13:34

猫に学ぶリーダーシップ CEOが身につけるべき5つの資質

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ジャッキー・ヤーコラは、猫の健康研究に特化した世界有数の非営利団体EveryCat Health Foundationの代表兼CEOである。

私は人生の大半を猫とともに過ごしてきたため、彼らの興味深く、風変わりで、愛らしい振る舞いにたっぷり触れてきた。猫を観察し、コミュニケーションの取り方を学ぶことは私に大きな喜びをもたらすが、それは同時に、仕事に持ち込める多くの教訓も与えてくれた。注意深く見ていれば、猫という友人たちから私たちが学べるリーダーシップの資質がいくつもあることに気づくはずだ。猫には、彼らなりの愛らしいやり方で、CEOにとっても有効な5つの特性がある。

1. 鋭い観察力

猫は、行動に移る前に周囲の環境の細部まで見極める優れた観察者である。そして観察の大きな部分は、耳をぴんと立てるときに行われる。リーダーとして、能動的に耳を傾けることは間違いがない。人は自分の話を聞いてほしいと思っており、その鍵はチームの声を聞き、観察することに尽きる。そうすれば状況を評価し、どう前へ進めるべきかを見極められる。猫のように、常に耳を澄ませていれば、正しい意思決定を下し、周囲の人々を理解するために必要な情報を常に得られる。

2. 協調性と自立性の両立

猫は、ときに最高の親友となり、愛情あふれるひとときを分かち合ってくれる。だが同時に、放っておかれること(あるいはソファにあなたを置き去りにすること)にも満足している。人も同じで、ある面ではチームとして働きたいと思う一方で、別の面では独立性を求める。

職場において、自律と協働のバランスを取る鍵は、強いコミュニケーションスキルにある。EveryCatでは完全リモートで働いているため、チームと常に直接コミュニケーションを取り、全員が同じ方向へ漕いでいることを確かめなければならない。その一方で、戦略目標を達成していく過程では、自律的に仕事を進められるよう権限委譲も行う。うまく均衡点を見いだせたのは、私たちが育んできた素晴らしい組織文化と、同じ価値観を共有しているという事実に支えられている。

3. 適応力

猫がいかに冷静で、時には無関心であるかは誰もが知っている。しかし彼らは非常に機敏で、新しい環境にも素早く適応できる。

リーダーであれば、組織の中で多くの変化に直面する。そしてチームがその変化を乗り越えられるよう手助けするのはあなたの責任である。効果的に導くには、身につけてほしい行動を強化していく必要がある。望む状態に向けて小さな一歩を積み重ね、変化に伴う避けがたい不快感をチームが乗り越えるのを支えることだ。組織のミッションと文化に、全員が能動的に深く関わるよう促すことも検討したい。これに加え、計画、ハンドブック、オープンなコミュニケーションがそろうことで、変化を容易にするガードレールが生まれる。

4. 好奇心

好奇心は、猫が最もよく知られる特性の1つである。大胆に探索することで環境を学ぶからだ。職場においても、コミュニケーションはいくらしてもしすぎることがないのと同じように、好奇心も持ちすぎることはない。実際、スタッフが好奇心を失い始めたら、それはマンネリに陥り、能力を最大限に発揮するために必要な原動力を失っているサインである。

とはいえ、リーダーは好奇心を失った社員が軌道を取り戻すのを支援できる。定期的なコミュニケーションと継続的なサポートを通じて、重要なことを再確認させ、社員のエネルギーを再活性化できる。これには、チームミーティングの主導、主要業績評価指標の追跡、改善の承認、成長と探索の促進などが含まれる。

5. 明確な境界線

猫は、人間に何かをしてほしくないとき、それを伝えることをためらわない。十分に耳を傾けない人は、引っかき傷という「証拠」を残されることさえある。幸い、チームメンバーとの間に明確な境界線を引くのに、爪を立てる必要はない。だが、組織全体にとって何が必要か、そして個々の社員に何が必要かを把握するために、俯瞰的な視点を持てなければならない。

ただし、境界線があるだけでは十分ではない。自分の伝え方も重要だ。境界線が弱すぎると、チームをマイクロマネジメントしてしまい、その結果として自分自身が燃え尽きることになりかねない。反対に、境界線の扱いが攻撃的すぎて態度がよそよそしく見えると、チームの生産性を損なうことがある。

さまざまなタイプとのコミュニケーション方法を知る

誰もが猫好きというわけではないが、どんなペットを選ぶにせよ、その相手にとって最適なコミュニケーションの方法は見つけられる。人間を含む動物は、いずれも社会的な生き物であり、互いに関わるスタイルは異なる。動物を観察してニーズを見つけるのと同じように、社員を観察することで、何が動機づけになるのか、どう導くのが最善なのかを判断できる。

私たちはペットを愛しているが、そこからどれほど多くの教訓を学べるかに気づいていないこともある。猫であれ、犬であれ、鳥であれ、あるいは別の動物であれ、彼らは多くを教えてくれる。そしてそれらの教訓は、人間関係の理解を深め、最終的には、より優れたリーダーへと導いてくれるだろう。

forbes.com 原文

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