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2026.03.11 07:00

新しいMacユーザーを開拓する「Neo」──10万円の良質エントリーモデル誕生

MacBookシリーズのラインナップに新しいエントリーモデルとして加わる「MacBook Neo」

新MacBookシリーズの明快なピラミッド構造

ここで、同じ日にリリースされた上位モデルとの関係性を整理しておきたい。

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M5搭載のMacBook AirとM5 Max搭載のMacBook Proは、ともに標準仕様の価格が上昇した。

13インチMacBook Airは価格を2万円引き上げた(税込18万4800円)が、そのぶん最小ストレージ容量を倍の512GBにして、SSD速度を2倍に高めるなど、システム全体のレスポンスと「AI時代の基礎体力」を大幅に強化している。

外部ディスプレイとの接続性脳も向上したM5搭載MacBook Air。写真は15インチのモデル
外部ディスプレイとの接続性脳も向上したM5搭載MacBook Air。写真は15インチのモデル

M5 Max搭載の14インチMacBook Proにいたっては、前世代比で7.1万円のアップ(税込59万9800円)となったが、標準ストレージが1TBからとなり、グラフィックスとAI処理能力、そして電力効率も高めている。

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これらMacBookの上位モデルが本格的なAI時代の到来を見据え、高度な負荷に耐えうる設計へとシフトした一方で、MacBook Neoが税込9万9800円からという画期的なプライスでエントリー層を支えるという、極めて明快なピラミッド構造が2026年のラインナップから読み取れる。

最もハイスペックなM5 Maxチップを搭載したフラグシップのMacBook Pro
最もハイスペックなM5 Maxチップを搭載したフラグシップのMacBook Pro

半導体やメモリの価格高騰により、PC全体の販売価格が上昇傾向にある中、10万円を切る価格設定で提供されるMacBook Neoの存在意義は極めて大きいと筆者は思う。

本稿の冒頭で筆者は、本機を「大人のMacユーザー層を新たに開拓するモデル」として捉えるべきだと伝えた。もちろん、MacBook Neoには学生が学校生活で活用するステューデントモデルとしての側面もある。国内の小中学校でiPadに親しんできた世代が、高校や大学への進学を機にNeoを選び、やがて社会に出てからAirやProへとステップアップしていくことも十分に考えられる。

MacBook Neoは、アップルのエコシステム戦略において重要な役割を担うモデルだ。アップルとしては、このタイミングで実力派のエントリーモデルをMacBookのラインナップに加えることで、将来の大きな成功につなげたい考えだろう。

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編集=安井克至

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