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2026.03.12 08:15

親の電話番号を言えない小学生が6割 災害用伝言ダイヤルの意外な盲点

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大規模な災害時は、携帯電話やインターネットが使えなくなることが想定される。そんなときに頼りになるのがNTTが提供する災害用伝言ダイヤル171だ。しかし、聞いたことはあっても使い方まで知っている人は意外に少ない。またその利用に必要な「キー番号」を家族で共有している人の割合はさらに減る。今一度、しっかり理解しておきたい。

三井住友海上エイジェンシー・サービスは、東日本大震災から15年が経つのを機に、小学生の母親1000人を対象に「防災に関するアンケート」を実施した。それによると171の認知度は、「知っている、聞いたことがある」という人が約66パーセントだったのに対して、利用方法を知っている人は約21パーセントと大きく減少した。さらに、「キー番号」を家族で共有している家庭は約11パーセントだった。

キー番号とは、171で伝言の録音と、それを聞くときに必要となる代表者の携帯電話番号または家の固定電話番号などのことを言う。そこで、自分の子どもが親の携帯電話番号を何も見ずに言えると思うかとの質問に、小学校低学年の母親の約64パーセントが「言えないと思う」と答えた。高学年の場合は約58パーセント、全体で約61パーセントだ。

小学生もスマートフォンを持つようになり、番号を意識せずに電話がかけられるのが普通になった現在では、電話番号を記憶するという習慣そのものが消えつつあるので不思議はない。そうなれば、キー番号を家族で共有している家庭はさらに減って当然だ。

災害用伝言ダイヤル171の使い方(NTT公式ホームページより)。
災害用伝言ダイヤル171の使い方(NTT公式ホームページより)。

そこで三井住友海上エイジェンシー・サービスは、171の使い方が記された「防災おまもりカード」を全国120の拠点で配布することにした。これは「家庭内の防災ルール不足」を補うためのもので、171の使い方、防災時に必要なもののチェックリスト、防災時の心得が書かれており、個人情報やキー番号を記録するスペースもあり、子どもが持ち歩けるようになっている。

防災おまもりカードは、2026年3月下旬から全国の同社保険の契約者と、地域住民を対象に順次配布される予定だ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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