Forbes JAPAN 2026年3月号は「20 HOT CREATORS 進化するクリエイター経済」特集。本稿は、本特集内の記事の転載である。
小学生から高校生までの女子を中心に人気を集め、総フォロワー数は145万人を超えるイラストレーター、みいるか。3歳のころからイルカが大好きという彼女が生み出すIPが「ゆるいるか」シリーズだ。
「あおいるか」「ぴんくいるか」「しろいるか」「しゃち」「かえるあんこう」など、カラフルでかわいいキャラクターが子どもたちの心をつかんでいる。2025年にはポップアップに力を入れ、全国で展開。24年に開始した小学館『ちゃおプラス』の4コマ漫画連載もシーズン2を発表するなど、活動の幅を広げている。
みいるかは「多くの人に海の生き物について知ってもらいたい」とビジョンを掲げる。専門学校卒業後に水族館の解説員として働いていたところ、コロナ禍で仕事が減り、趣味としてSNSでイラストや動画の投稿を行ったことから活動がスタートした。
「専門学校で海の生き物を中心とした動物について学んでいたのですが、知識が大事だと痛感することが多かったんです。知識がないと生き物の命を奪いかねない。海洋汚染など大きな課題はもちろん重要ですが、もっと身近なペットの飼育方法ひとつとっても無知が命取りになってしまうことがある」
こうした想いがビジョンにつながっているが、特に彼女が担いたいのが海の生き物へ興味をもつきっかけである「入り口」の役割だ。
「水族館で働いていると、そもそも“入り口”にたどり着かない人が大半と感じたんです。例えばそもそも水族館に来ない方、来られない方もたくさんいますし、水族館に来てくださる方がなかなか足を止めない水槽も、『この魚、こんな面白いところがあるんですよ〜』と声をかけてきっかけをつくると足を止めて観察してもらえるということもよくありました。なので、私の活動を通して海の生き物に興味をもつきっかけになり、そこから知識を深めようと勉強したり、専門の方に話を聞いたりといった行動につなげてくれる人が増えたらうれしいなと思います」
そのためイラスト制作やグッズ展開にとどまらず、多様な手段でより多くの人に海の生き物に興味をもつきっかけづくりの発信に努める。オンラインではTikTokやYouTubeで自らがインフルエンサーとなり、Vlogやお絵かき動画などを投稿。動画クリエイターとして多くのファンを獲得してきた。
みいるかのYouTubeより
「解説員をしていたので、人前で話すのも好きなんです」と話すみいるかは、毎月のように全国各地のリアルイベントにも出演しライブドローイングや海の生き物クイズを取り入れたトークショーなどを行っている。
「これからは、みいるかは知らなくても『ゆるいるか』のファンという方をもっと増やしていきたい。キャラクターが多くの人に愛されて、もっと海の生き物が身近になってくれれば、例えば私が死んだ後もずっと海の生き物を広め続けることができる。それって素敵ですよね」



