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2026.03.10 07:00

アップルが市場に築いた「2つの防衛線」──価格据え置きの新iPhoneとiPad

アップルが3月11日に発売する新しいiPhone 17e(右)と、Apple M4チップを搭載するiPad Air(左)

良質なMagSafe対応アクセサリーを選び、上手に使いこなすことによって、エントリーモデルであるiPhone 17eの体験を上位モデルに並ぶレベルに高められるだろう。

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iPhone 17eの課題は、シングルレンズ構成による48MP Fusionカメラシステムの表現力が挙げられる。筆者は2025年秋にマルチカメラシステムを搭載するiPhone 16 ProからiPhone Airに乗り換えた。概ねAirに満足しているものの、やはりシングルカメラシステムの限界はさまざまな場面で感じる。せめてマクロ撮影の機能は欲しかった。高度なズーム性能を求める場合はiPhone 17やiPhone 17 Proを選ぶべきだろう。

対モバイルPCで「5G対応で高性能」である強みを発揮

iPad Airもまた、M4チップへのアップグレードを図りながら、ベースラインの価格を前世代のM3搭載iPad Airと同じ税込9万8800円に据え置いた。

iPadは従来のタブレットの枠を超え、ビジネスユースにおけるモバイルワークマシンとしての地位を確立しようとしている。特にiPad Airは画面のチルト(角度調整)機能を持つMagic KeyboardにApple Pencil Proなど、アップルによる強力な純正アクセサリーを備え、ビジネスの生産性を高め、クリエイティブワークにも広く活用できるオールラウンダーだ。ベースラインの価格が6万9000円以上も高価な、上位モデルのiPad Proよりも「ハイスペックで身近なiPad」として魅力的な選択肢になる。

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M4チップを搭載するiPad Air。iPadOS 26が、サイズや位置を自由に変えられるマルチウィンドウシステムを採用したことにより、モバイルPCライクな使い心地がさらに増している
M4チップを搭載するiPad Air。iPadOS 26が、サイズや位置を自由に変えられるマルチウィンドウシステムを採用したことにより、モバイルPCライクな使い心地がさらに増している

ネットワーク面ではアップル独自設計の高速・高効率な「C1X」モデムチップを搭載した。5G常時接続に対応したCellular+Wi-Fiモデルは、生成AIを活用したクリエーションやビジネスドキュメント作成において、場所を選ばないアドバンテージを発揮する。

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編集=安井克至

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