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2026.03.09 07:30

イスラエル空爆で石油施設が被弾、テヘランに有毒な黒い雨──イランが次期最高指導者の候補選出

イスラエルがイラン・テヘランで石油貯蔵施設を標的として空爆、黒煙が立ち上った(Photo by Hassan Ghaedi/Anadolu via Getty Images)

イスラエルがイラン・テヘランで石油貯蔵施設を標的として空爆、黒煙が立ち上った(Photo by Hassan Ghaedi/Anadolu via Getty Images)

現地時間3月7日、イスラエルによる夜間の空爆が製油所や石油インフラを直撃した後、テヘラン上空には黒い雲が立ち込め、石油と見られる物質を含んだ雨が市内に降り注いだ。その翌日の3月8日、イランの専門家会議が新たな最高指導者の選出について合意に達したと国営メディアが報じた

イラン赤新月社が、汚染された黒い雨への対処法を呼びかけ

イラン赤新月社はテレグラムで2件の声明を発表した。テヘランに降った雨には「有毒な炭化水素化合物」や「硫黄酸化物、窒素酸化物」が含まれている可能性があると警告した。これらの物質は酸性雨の原因となり、化学熱傷や肺障害を引き起こす恐れがある。

AP通信によると、この黒雲は3月7日深夜にイスラエルがテヘランの石油貯蔵施設を攻撃した後に発生した。米国・イスラエルによるイランへの戦争は、中東全域の石油産業に甚大な打撃を与え、原油価格のさらなる高騰を招く恐れがある。

赤新月社はテヘラン市民に対して、屋内への避難と、すべての隙間を湿った布で覆うよう呼びかけた。また、雨水で汚れた衣服は脱いで袋に密封するよう指示した。

降雨後、赤新月社はテヘラン市民に車両や住宅の外壁を高圧洗浄するよう勧告した。汚染物質が蓄積すると、「有毒な粉塵」として再び空気中に舞い上がる可能性があるためだ。

CNNが公開した映像には、空爆後の雨水に石油が蓄積している様子が映っている。また、赤新月社が公開した写真には、医療従事者の白い制服が黒い水滴で覆われた姿が写っている。

米国内のガソリン価格が、2024年以来の最高値3.45ドルを記録

全米自動車協会(AAA)によると、米国時間3月8日時点の米国におけるレギュラーガソリンの平均価格(1ガロンあたり)は、3.45ドルである。この週末には2024年以来の最高値を記録した。ホワイトハウスのカロライン・レビット報道官はFOXニュースの「Sunday Morning Futures」に出演し、「これはならず者のイラン・テロリスト政権を排除し、中東およびホルムズ海峡におけるエネルギーの自由な流通への妨害を終わらせるための、短期的な混乱に過ぎない。長期的な利益のためだ」と述べた。レビット報道官は米国で「原油・ガソリン価格がわずかに上昇している」ことを認めつつも、イラン政権の排除は「石油業界にとって良いことであり、価格は下がるだろう」と主張した。AAAによると、米国のガソリン価格は過去1週間で1ガロンあたり約50セント急騰している。

イラン「専門家会議」、次期最高指導者の候補者を選出──候補者名は未公表

イランの次期最高指導者を選出する聖職者集団「専門家会議」が、1人の候補者について過半数の合意に達したと国営メディアが報じた。専門家会議は、米国とイスラエルによる空爆初日に死亡したアヤトラ・アリ・ハメネイ師の後継者を選出する。ただし、現地時間3月8日午前の時点では候補者名は公表されていない。

先週、ハメネイ師の息子モジタバ・ハメネイが父の後継者として有力視されていると報じられた。父は宗教的強硬派として約37年間統治し、死去した。

ドナルド・トランプ大統領はモジタバ・ハメネイについて「受け入れられない」と主張。Axiosのインタビューで「時間の無駄だ。ハメネイの息子は軽量級だ。ベネズエラのデルシー(ロドリゲス)の時と同様、私が任命に関与しなければならない」と語った。大統領はハメネイが選出された場合、「5年後」に米軍が再び介入すると警告した。

forbes.com 原文

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