米国時間2月27日、ジャック・ドーシーは、CEOを務めるBlock(ブロック)が4000人超、つまり全従業員のおよそ40%を解雇すると発表した。CEOはAIを主な動機として挙げ、「私たちがつくり、使っている知能ツールは、より小さくフラットなチームと組み合わさることで、新しい働き方を可能にしており、企業をつくり運営することの意味を根本から変えつつある」と述べた。
Blockは、AIを理由に大規模なレイオフを正当化するテクノロジー企業、ソフトウェア企業の列に加わった。すでに一部からは、ドーシーが「AIウォッシング」をしているとの批判が上がっている。つまり、AIの脅威を自らの経営上の失敗を覆い隠す煙幕として使っているというのだ。今回のニュース以前にも、Blockは2024年初め以降にすでに約2000人を解雇していた。
「今回の動きは、とりわけ、過去の過剰採用を巻き戻すための隠れみのとしてBlockがAIを使っているように感じられる」とドイツ銀行の株式アナリスト、ネイト・スヴェンソンはいう。ドーシーは別のXへの投稿で過剰採用を認め、それは、個人間送金部門のCash Appを中核の決済処理ビジネスから「誤って」切り離してしまったからだと説明した。ドーシーはまた、自身の実績を擁護し、「私たちは効率的な会社を運営してきたし、今もそうだ……大半よりも優れている」と述べた。
ドーシーがそう話すのも無理はない。Blockの取締役会は依然として彼を支持しているものの、ドーシーは会社の業績を立て直すよう株主から圧力を受けている。同社株は2021年のピークから70%下落している。匿名職場コミュニティBlindで行われた、現職(およびまもなく退職する)Block従業員271人を対象とした投票では、回答者の87%がドーシーはCEOを解任されるか辞任すべきだと投票していたことが、Forbesに共有されたスクリーンショットで明らかになった。
ドーシーの華々しいキャリアを長年追ってきた人々にとって、Blockとツイッター(ドーシーが2006年に共同創業し、CEOを2度務めた)との類似は明白だ。Blockと同様、ツイッターも上場企業として成長維持に苦しみ、最終的にイーロン・マスクが450億ドル(約7兆1400億円)のレバレッジドバイアウトで非公開化し、従業員数を8000人超から1500人へと約80%削減した。さらに理解しがたいのは、Blockが復調を目指すなかで、ドーシーが依然としてこのフィンテック企業を率いる最適任者だと取締役や株主にどうやって納得させてきたのか、という点である。



