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リーダーシップ

2026.09.07 18:39

初めての上司が教えてくれた「3枚のコイン」──発言を価値あるものにする方法

stock.adobe.com

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私はよく話す。ときに、話しすぎる。夫と子どもに聞けば、ためらいなく断言するだろう。

海兵隊を退役して最初についた上司も、きっと同じことを言うはずだ。

企業での初めての会議

企業での初仕事。私は初めての社内会議に座っていた。それだけで胸が高鳴った。それまで出席してきた会議には、迷彩服とブーツがつきものだった。いま私はスラックスにブラウス、そしてヒールだ。

軍では、主体性とは声を上げることを意味した。そうして私は敬意を勝ち取ってきた。だから、これまで通用してきたやり方をそのままやった。熱意を持ち、興奮し、手を挙げた。何度も。

多すぎるほどに。

丸一日の会議が終わった後、上司が私を呼び止めた。彼はまず、私の熱意と積極性をとても気に入っていると言い、キャリアをスタートさせるにあたって最高の印象を残してほしいと伝えてくれた。私が話すとき、みんなにしっかり耳を傾けてもらいたい、言葉に重みを持たせてほしいのだと。

そして、真実を告げた。発言が多すぎることで、他のメンバーの機会を奪っている。影響力を積み上げるどころか、薄めてしまっていると。

つまり、私は話しすぎていた。

痛い。

そう言われた後の沈黙を覚えている。首元から顔にかけて、じわりと熱い恥ずかしさが込み上げてきた。自分を誇らしく思いながら会議に臨んだのに、最も信頼していた直感が裏目に出ていたと気づいたのだ。職場のルールが変わったのだと理解し、自分もそれに合わせて変わる必要があると悟った瞬間だった。

右ポケットの3枚のコイン

振り返ってみれば、あれは彼が私にしてくれた最も親切なことだった。もし黙っていたら、私は自分がどう見られているかも知らずに、ずっと議論を独占し続けていただろう。そしてダメージは時間とともに蓄積していったはずだ。

彼のアドバイスは親切で、実践的で、見事だった。彼は私に「発言予算」を与えてくれたのだ。

1日3回の貢献。それだけだ。右ポケットに3枚のコインを入れておき、本当に重要なことを共有したいときだけ、1枚を左ポケットに移しなさいと言った。その制約によって私は、発言の瞬間を選ぶことになった。1回1回を価値あるものにするために。

効果はてきめんだった。そして私は、あの3枚のコインのことをいまも考える。あらゆる会議で。あらゆるカンファレンスで。ただし家族の夕食では別だ。家族に勝ち目はない。

当時は知らなかったが、彼はチームの他のメンバーにも同じ方法を伝えていた。ただし、逆方向に。静かで控えめなメンバーには、勇気を出して発言するよう促し、1日の終わりまでに3枚のコインを使い切ることを目標にさせていたのだ。同じツールを、2つの方向へ。私を黙らせることが目的ではなかった。全員が最高の貢献をできるよう、場のバランスを取ることが目的だったのだ。

ほとんどの上司なら、場のバランスが崩れたままにしておいただろう。彼は違った。

リーダーができる最も勇敢なことは、真実を伝えること

多くのリーダーがフィードバックを避けてしまう。居心地が悪いから、相手の気持ちを傷つけたり関係を損なったりすることを恐れるからだ。しかしリーダーの仕事は、部下に尽くすことだ。彼らが最高のパフォーマンスを発揮できるよう助けることだ。会話が難しいかどうかは関係ない。それが部下にとって最善だからこそ、リーダーは勇気を持ってその会話をする必要がある。

そしてタイミングも重要だ。リーダーは待つべきではない。部下のことを本当に思うなら、できるだけ早くミスに気づかせ、軌道修正できるようにすべきだ。私の上司は初日にそれをしてくれた。確かに痛かった。しかし、何も知らないまま続けて、周囲が耐え続けるほうが、はるかに恥ずかしい結果になっていただろう。

しかし、勇気だけでは足りない。フィードバックどのように伝えるかは、伝えるかどうかと同じくらい重要だ。上司はフィードバックを伝える際、尊厳と敬意を示してみせた。私の可能性を信じていること、心からキャリアを応援したいと思っていることから話を始めた。そしてフィードバックを、性格の欠点ではなく、意図せず生じた影響についての観察として伝えた。そのアプローチは関係を損なわなかった。むしろ強めた。

心理学者デイビッド・イェーガーの研究によると、フィードバックが高い基準と相手の能力への真摯な信頼と組み合わされたとき──彼はこれを「賢明なフィードバック」と呼んでいる──信頼が高まり、パフォーマンスが劇的に向上するという。違いを生むのは批判そのものではない。その背後にある意図だ。上司は私を黙らせるために指摘したのではない。私にはもっとできる力があると信じていたから指摘してくれたのだ。

あなたの3枚のコイン

企業の世界に足を踏み入れたとき、勇気があり思いやりのあるリーダーに出会えたことを心から感謝している。彼は私が静かに失敗するのを放置しなかった。真実を伝えてくれた。しかも、心を込めて。

もしあなたがリーダーなら、今まさにチームの誰かが、あなたからの正直な言葉を必要としている。会議で話しすぎる人かもしれない。話さなすぎる人かもしれない。まったく別のことかもしれない。何が必要かは、すでにわかっているはずだ。

待たないでほしい。その人がなれる姿を信じて導いてほしい。尊厳と敬意を持って、真実を伝えてほしい。

そしてもし役に立つなら、3枚のコインを渡してあげてほしい。

forbes.com 原文

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