当然ながら、最もリスクが高いのは、コンピューターとデータを扱う仕事だ。特に危険に晒されているものとしては、コンピュータープログラマー、カスタマーサービス担当者、データ入力作業者、金融アナリストなどが挙げられる。
ただし、多くのプログラマーはAIが生産性を押し上げると感じており、アンソロピックのレポートも、現時点では最もリスクが高い職種でさえ大規模な失業トレンドは見いだしていない。当面の朗報は、新しいスマートなツールによって私たちがより多くのことをこなすようになっているのであって、仕事のカテゴリー全体が完全に消し去られているわけではないように見える点だ。
(実際、私自身「バイブコーダー」として、AIツールを使ってコードを書き、アプリケーションを構築するうえで、訓練を受けた開発者は非開発者よりも大きな優位性を持つ可能性が高いと考えている。もちろん、ソフトウェア提供の新しい現実に合わせて認知を切り替えられることが前提となるが)
しかし、アンソロピックのレポートには、なお懸念すべき要素が複数ある。
・AIに最もさらされている職種の人々は、高齢で、教育水準が高く、女性である割合が高く、高賃金である傾向がある
・AIはますます性能が向上しており、そのスピードもますます速くなっている
・最も危険に晒されている職種における若年層の採用が鈍化しているようで、22〜25歳の就業者は雇用が16%減少している
・ホワイトカラー労働者に「大不況」のリスクがある
朗報として、AIリスクが非常に限定的な仕事は存在する。さらに朗報として、AIは私たちの可能性と能力を拡張するため、既存の労働者はより多くの成果を出せるようになるはずだ。願わくは、この増大した能力を、より多くの仕事と組み合わせることで、AI失業に至らないことである。
なぜなら、言うまでもなく、ヒューマノイドロボットも、ほかのあらゆる仕事を狙ってやって来るのだから。


