宇宙

2026.03.07 18:00

夕空で金星と土星が大接近、見逃したくない今週末の夜空

1度未満まで大接近した2つの惑星と月の共演(Shutterstock.com)

1度未満まで大接近した2つの惑星と月の共演(Shutterstock.com)

太陽系でも屈指の魅惑的な2つの惑星が今週末、日の入り直後の西の空でランデブーする。太陽が地平線に隠れてまもなく、低空に姿を現す金星と土星の大接近は、いわば「衛兵交代式」のようなものだ。今後、金星は輝く「宵の明星」として高度を少しずつ上げ、夕方~宵の空の主役へと躍り出る。一方、土星は太陽の眩しさに隠れて見えなくなる。

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米航空宇宙局(NASA)によれば、金星と土星は1度未満まで近づく。これは腕を真っすぐ前方に伸ばして指を1本立てた、その指の幅に相当する。2026年に肉眼で観測可能な惑星の接近の中でもとりわけ近い。もっとも、大接近して見えるのは錯覚で、実際には2つの惑星の距離は約16億km離れている。

日の入りから約30分後に西の低空を見よう。両惑星は黄昏の空の低い位置にあるため、建物や高い木などに視界が遮られない見晴らしのよい場所を選ぶこと。金星は肉眼でもすぐに見つかるが、土星は双眼鏡があったほうが見やすい。

2026年3月8日、日の入り30分後(東京:午後6時12分)の西の空(Stellarium)
2026年3月8日、日の入り30分後(東京:午後6時12分)の西の空(Stellarium)

両惑星の最接近は8日で、明るい金星の左側に土星が並んで見える。

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まもなく見納め、夕空で戯れる金星と土星

金星は1月上旬、地球から見て太陽と同じ方向に位置する「外合」を迎えたのを境に、明け方の空から夕空へと舞台を移した。以降、日没直後の西の空で徐々に高度を上げ、夕方を迎えるたびに存在感を増している。

一方、土星はこれまで半年間にわたり夕暮れの空に安定した輝きを見せていたが、現在は太陽と一直線に並ぶ「合」に向かっており、まもなく太陽の輝きの中に姿を消す。

金星と土星、月の共演。2025年4月26日明け方、インド・マハラシュトラ州コールハープルにて(Nihal Sayyad, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)
金星と土星、月の共演。2025年4月26日明け方、インド・マハラシュトラ州コールハープルにて(Nihal Sayyad, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

今週末に大接近する2つの惑星のうち、金星は夕暮れの残光の中でもひときわ明るく輝き、まぎれもない存在感を放つが、土星はより暗く、控えめに光っている。双眼鏡を使えば、余光の中でも両天体をはっきりと見分けられる。

3月25日に土星は合となり、私たちの視界から消えるが、4月に入ると日の出前の東の低空に再び現れる(編集部注:日本で肉眼で観察できるようになるのは5月下旬頃から)。一方の金星は、春を通じて毎晩高度を上げ、西の夕空で最も目を引く天体として君臨するようになる。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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