米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)が展開する動画配信サービス「Prime Video」は2月12日、アメリカを除く世界各地のインターナショナル・オリジナル作品に特化した初の世界規模の新作発表会「Prime Video Presents: International Originals event」をロンドンで開催した。
発表会では、欧州作品を中心に、ラテンアメリカや韓国ドラマ、日本のアニメ、インドなど、各地域の注目作品のラインアップの一部を公開。Prime Videoは、米国外オリジナル作品への投資をさらに強化する姿勢を示した。
ハリウッドはコロナ禍や大規模ストライキの影響から完全には復調していない一方で、OTT各社はローカル市場への投資を強め、各地域発のコンテンツの存在感も高まっている。今回の発表会からは、Prime Videoが欧州発のYA(ヤングアダルト)作品を国際戦略の柱のひとつに位置づけていることが浮かび上がった。
YA作品を軸に
YA作品は、主に女性や若年層をターゲットとするジャンルで、「トワイライト」や「ハンガー・ゲーム」といったハリウッド作品で注目されてきた。近年、Prime Videoが展開するYA作品は、王道のラブロマンスにアクションやサスペンスの要素を組み合わせた作風で人気を集めている。主人公が理想の相手を見つけること自体を目的とするのではなく、自己発見を主題としている点も現代的で、女性に支持される要因の一つだ。
その象徴的な成功例が、スペイン映画「俺の過ち」を起点とするYA映画シリーズ「過ち」三部作だ。Prime Videoインターナショナル・ヴァイスプレジデントのケリー・デイは、このシリーズが全世界で1億人以上の視聴者を獲得したことを明らかにした。
「スペイン語で制作されたこの3作品は、メルセデス・ロンの人気小説を原作としています。公開初日に170カ国以上で1位を記録し、その90%以上の視聴がスペイン国外からでした。スペイン語の映画シリーズとしては驚異的なグローバル視聴実績です。特に若年層への注力とIP関連の機会には大きな期待を寄せています」(ケリー・デイ)



