連邦政府は、広く知られる食品・栄養ピラミッドを見直し、新たな食事ガイドラインの再確立を進めてきた。今年初め、包括的なガイドと更新版のフードピラミッドを公表し、米国人の食卓に「本物の食品」を取り戻すことを強調した。米国人向けの2025〜2030年版ガイドラインとして策定されたこの新しいピラミッドは、上部がタンパク質、乳製品、健康的な脂質、野菜、果物で厚く構成され、下部は全粒穀物で細く構成されている。米保健福祉省(HHS)のロバート・ケネディ・ジュニア長官と米農務省のブルック・ロリンズ長官は、声明の中で次のように説明している。「米国はいま健康上の緊急事態のさなかにある。医療費の約90%は慢性疾患を抱える人々の治療に充てられている。こうした疾患の多くは遺伝的な宿命ではなく、標準的な米国式食生活の予測可能な帰結である。標準的な米国式食生活は、長年にわたり高度に加工された食品への依存を強め、座りがちな生活様式と結びついてきた」
実際、数多くの研究が、過去数十年で米国人のファストフードや超加工食品の消費が大幅に増えたことを示している。2021年のニューヨーク大学の研究では、16年間にわたり超加工食品の消費が大幅に増加した一方で、ホールフード(未加工食品)の消費は減少したことが判明した。実際、多くの消費者調査でも、これらの食品がメーカーによって高い栄養価や手軽さ、利便性を謳い、ホールフードの魅力的で安全な代替品として販売されていることが示されている。特に「調理が簡単」「手早くストレスフリーな食事」といった魅力で消費者をターゲットにしていることが多い。世界的な労働文化が長時間労働とストレスを追求する傾向を強める中、こうした即席の代替品は多忙な人々にとって魅力的な選択肢となっている。
新ガイドラインが示すように、「その結果は壊滅的だった。米国の成人の70%以上が過体重または肥満である。12〜17歳の米国の青少年のうち、3人に1人近くが前糖尿病だ。食生活に起因する慢性疾患は、若い米国人の多くを軍務から不適格にし、国の即応態勢を損ない、機会や社会的上昇につながってきた歴史的な道を断ち切っている」
実際、肥満医学会は2024年、肥満が米国で成人の約3人に1人、子どもの6人に1人に影響を与えており、年間約1730億ドル(約26兆円)の医療費を占めていると発表した。同様に、NIHCM財団は、米国人の10人中約6人が少なくとも1つの慢性疾患を抱えており、慢性疾患が米国における疾病、死亡、障害の主要因であると報告している。
では、なぜこれが個人にとって重要なのか。そして、何ができるのか。
個人は、事後的なケアを求めるのではなく、健康を改善するための予防的なアプローチを優先し始める必要がある。加工食品の摂取を減らしホールフードの摂取を増やすこと、活動量や運動を増やすためのライフスタイルの改善、そして全般的により健康的な生活を追求することは、将来の健康問題や疾患のリスクを減らすための予防的な対策である。食事における選択肢が広く普及し豊富にある中で、これらの変化は容易ではないが、ゆっくりと集中的に取り組むことで、長期的には大きな効果をもたらす可能性がある。



