6位:ラリー・エリソン
資産額:1910億ドル(約30.2兆円。前月比210億ドル[約3.3兆円]減)
○主な資産源:オラクル○年齢:81歳○居住地:米フロリダ州マナラパン○国籍:米国
ラリー・エリソンは2025年8月、息子のデイビッドとともに、パラマウントとデイビッドが率いるスカイダンス・メディアの合併を実現させた。現在、この父子は大きな賭けに出ている。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、パラマウントによる1110億ドル(約17.5兆円)の買収提案を受け入れたためだ。規制当局がこの取引を承認すれば、史上最大級の合併の1つとなり、エリソン親子は米国メディア業界にかつてない影響力を持つことになる。CBSとCNNが同じ傘下に入り、HBO MaxとParamount+が統合され、ワーナー・ブラザースとパラマウント・ピクチャーズが同一の親会社のもとに置かれる可能性がある。こうして誕生する新会社は、オラクルの最高技術責任者(CTO)であり、ドナルド・トランプ大統領の隣人でもあるエリソンが、すでに築き上げているテクノロジーと不動産の帝国に加わる形となる。
長年カリフォルニア州に住んでいたエリソンは、2020年にオラクルの社員に対し、自身が所有するハワイのラナイ島(現在の評価額は約12億ドル[約1896億円])へ完全に移住したと伝えていた。しかし現在は、トランプの邸宅マールアラーゴから車で約20分の距離にあるフロリダ州マナラパンへ正式に居住地を移している。
エリソンは、1977年にソフトウェア企業オラクルを共同創業。2014年まで同社のCEOを務め、現在は会長兼最高技術責任者(CTO)を務めている。エリソンの資産の大部分は、依然としてオラクルから生まれている。フォーブスの推計によると、融資の担保として差し入れている株式を差し引いても、彼が保有するオラクル株の価値は現在1580億ドル(約25兆円)にのぼる。
オラクルは、2026年1月にTikTok米国事業を140億ドル(約2.2兆円)で買収したコンソーシアムの一員でもある。オラクル株は、2025年9月中旬にAI向けが中心となるクラウドインフラ事業の強気な収益見通しを背景に、1日で36%急騰した。これによりエリソンは一時、史上2人目となる「資産4000億ドル(約63.2兆円)超えの富豪」となり、マスクとの差を400億ドル(約6.3兆円)以内に縮めていた。しかしその後、AIバブルへの懸念や、クラウドインフラ事業の利益率、OpenAIとの提携への依存度を疑問視する声が上がり、オラクル株は約50%下落している。
7位:ベルナール・アルノー
資産額:1710億ドル(約27兆円。前月比20億ドル[約3160億円]増)
○主な資産源:LVMH/高級ブランド○年齢:76歳○居住地:パリ○国籍:フランス
ベルナール・アルノーは、高級ブランド大手LVMHの会長兼CEOを務めている。彼は、建設業で成功し巨額の富を築いた父の資産から1500万ドル(約23億円)を用いてクリスチャン・ディオールを買収し、キャリアをスタートさせた。アルノーはその後、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、モエ・エ・シャンドン、セフォラ、ジュエリーブランドのティファニーなど、約70のファッション・化粧品ブランドを擁する世界最大の高級ブランド企業を築いた。
アルノーの子ども5人は全員、LVMHグループの事業に携わっている。2024年には、息子のアレクサンドルとフレデリックが取締役に就任し、アレクサンドルはワイン・スピリッツ部門の副CEOに任命された。ディオールを統括する娘デルフィーヌ、息子アントワーヌはすでに取締役に名を連ねており、2024年にはフレデリックがLVMHの持株会社の責任者にも任命された。最年少の息子ジャンは、ルイ・ヴィトンで時計部門のディレクターを務めている。
アルノーは2023年の上半期の大半で世界一の富豪となり、2024年2月から5月下旬にかけても再びその座に就いていた。
8位:ジェンスン・フアン
資産額:1540億ドル(約24.3兆円。前月比120億ドル[約1.9兆円]減)
○主な資産源:半導体○年齢:62歳○居住地:米カリフォルニア州ロスアルトス○国籍:米国
ジェンスン・フアンは1993年にエヌビディアを共同創業し、以来同社CEO兼社長を務めている。彼は同社を1999年に上場させ、現在同社の約3%を保有している。エヌビディアのGPUは、当初コンピューターゲーム分野で圧倒的存在となり、現在ではAI領域で支配的な地位を確立している。同社は2025年10月、史上初の時価総額5兆ドル(約790兆円)に到達した企業となった。
台湾生まれのフアンは幼少期にタイへ移住したが同国の社会不安が高まり、家族の判断で兄とともに米国へ送られた。
9位:ウォーレン・バフェット
資産額:1490億ドル(約23.5兆円。前月比70億ドル[約1.1兆円]増)
○主な資産源:バークシャー・ハサウェイ○年齢:95歳○居住地:米ネブラスカ州オマハ○国籍:米国
「オマハの賢人」の異名を持つウォーレン・バフェットは、史上最も成功した投資家の1人。米国議会議員だった父を持つ彼は、11歳で初めて株式を購入し、13歳で初めて納税申告を行った。彼は2025年12月末にバークシャー・ハサウェイのCEOを退任したが、会長職には引き続きとどまる。同社は、保険大手ガイコや電池メーカーのデュラセル、外食チェーンのデイリークイーンなど、数十社を傘下に持つ。
2010年、バフェットはビル・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツとともに「ギビング・プレッジ」を立ち上げ、ビリオネアたちに資産の少なくとも半分を慈善活動に寄付することを呼びかけた。バフェット自身は、資産の99%を寄付すると宣言している。彼がこれまで寄付した額は約650億ドル(約10.7兆円)に上り、その多くはゲイツ夫妻が設立した財団、彼の子どもたちが運営する財団、そして亡き最初の妻が設立した財団に渡っている。
10位:アマンシオ・オルテガ
資産額:1480億ドル(約23.4兆円。前月比30億ドル[約4740億円]増)
○主な資産源:ザラ○年齢:89歳○居住地:スペイン・ラコルーニャ○国籍:スペイン
アマンシオ・オルテガは、ファストファッションの先駆者として知られる。1975年、元妻ロサリア・メラ(2013年死去)とともに、ZARAを展開するインディテックスを共同創業し、現在マドリード上場の同社株約60%を保有している。インディテックスは、マッシモ・ドゥッティやプル&ベアを含む8ブランドを擁し、世界各地で約5000店舗を展開している。2022年には、インディテックスで15年間勤務した娘のマルタ・オルテガ・ペレスが会長に就任した。オルテガは、年間4億ドル(約632億円)超の配当収入を得ており、その多くを欧州や北米の不動産に再投資している。
世界で最も裕福な男性は?
2026年3月1日時点で、世界で最も裕福な男性は、テスラおよびスペースXのCEOを務めるイーロン・マスクで、純資産は8390億ドル(約132.6兆円)に達している。マスクは、2024年5月下旬にフランスのベルナール・アルノーを抜いて世界一の富豪となり、現在もその地位を維持している。
世界で最も裕福な女性は?
2026年3月1日時点で世界で最も裕福な女性は、ウォルマートの創業者サム・ウォルトンの娘であるアリス・ウォルトンだ。彼女の資産は推定1340億ドル(約21.2兆円)で、フォーブス「世界長者番付」(リアルタイム版)では14位と、先月の15位から順位を上げた。彼女の資産の大半は、亡き父から相続した小売大手ウォルマートの株式に由来する。
兄弟のロブ、ジム、そしてジョン(2005年死去)も父からウォルマート株を相続した。ジョンの持ち分は、妻クリスティ・ウォルトンと息子ルーカス・ウォルトンが引き継いでおり、2人ともフォーブスのビリオネアリストに名を連ねている。


