食事のときに、野菜を最初に食べるベジファーストがダイエットにいいとよく言われているが、じつは、子どもの心の成長に大いに影響することがわかった。
東京科学大学は、東京都足立区内の約2600人の小学1年生から6年生までを対象にした6年間にわたる追跡調査を実施した。そして、いつも野菜から食べている群、途中から野菜を最初に食べることが増えた群、途中から野菜を最初に食べることが減った群、野菜から食べない群の4つのグループに分けて、それぞれのレジリエンス(困難に対応し乗り越える力)と自己肯定感を測定した。
レジリエンスは8項目の質問を保護者に33段階で評価してもらい、自己肯定感は10項目の質問を子ども自身に31段階で評価してもらった。そのデータを統計学の回帰解析により数値化して心の力の強さを割り出した。
すると、ずっと野菜から食べている群は、野菜を最初に食べない群を基準として、レジリエンスの効果量が0.2ポイント高く、自己肯定感が0.27ポイント高かった。途中から野菜を最初に食べることが増えた群は、それぞれのポイントは大きく減り、途中から野菜を最初に食べることが減った群ではさらに減った。

この研究では、学校の食育でも推奨されるベジファーストという「食べる順番」に着目。結果として、望ましい相関が示された。ベジファーストには、食物繊維を先に摂ることで血糖値の急上昇を抑えて気持ちを安定させる効果があるという。また、野菜が先という食事のルールを守ることが自制心を養う可能性もあると研究グループは話すが、その因果関係については今後の研究に委ねることになる。
それはともかく、ベジファーストが子どもの心の発育にもいいことはハッキリした。これは大人にも言えるかもしれない。



