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2026.03.10 12:45

スマホ依存の7割が直面する睡眠不足の罠 対策なしが5割という衝撃

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横断歩道を渡っているときもスマホ画面から目を離さない人を見るとヒヤヒヤする。自分も暇なときは長時間スマホを見ていたりする。ゲームのやり過ぎで背中が痛くなったこともある。とかく使い過ぎるスマホだが、世間の人たちは大丈夫なのか。どうも、使い過ぎだと自覚している人が多いようだ。

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ウェブマーケティング、調査型PRサービスなどを展開するプラストは、ポケットWiFiレンタルサービス「WiFiGO!」と共同で、全国の20〜59歳の男女500人を対象に調査を行ったところ、スマホやインターネットの使いすぎを自覚する人は、「よくある」と「たまにある」をあわせて約73パーセントにのぼった。SNSや動画の視聴ばかりでなく、仕事で使う人もいるから、一概に悪いとは言えない。

しかし、スマホの使いすぎは心身や社会生活に影響する。それにより起こりうるリスクを聞くと、もっとも多かったのが睡眠の質の低下だった。続いて、集中力や思考力の低下、人とのコミュニケーションが減る、仕事や学業への悪影響、判断力が鈍るなどとなった。あくまで想定されるリスクなので実体験とは異なるが、予測は的確だ。つまり、それだけ意識も高いということが言える。

それなのに、使いすぎないように気をつけているかと言えば、そうでもない。使いすぎ防止対策を尋ねると、トップが「食事中は触らない」だったが、それも約23パーセントと割合は低い。就寝前は見ない、通知を減らしているなど、そのほかの対策は10パーセント台から一桁台だ。約50パーセントと突出して多かったのが「とくに何もしていない」だった。

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自分は使いすぎていて、それは心身にも社会生活にも悪影響があるとわかっているのに、やめようとしていないのがスマホユーザーの実態だ。他人事のように言っているが、自分も身に染みてわかる。

さらに調査では、「ネットが使えなくなった瞬間、『これは依存しているかも……』と感じた出来事」を自由回答で尋ねた。すると、連絡が取れない、地図が見られない、支払いができない、仕事に支障が出るなどの声が多かった。プラストは、単に「困る」だけでなく、「いつもどおりに動けないという感覚がストレスにつながっている様子」がうかがえると分析している。

スマホは娯楽機器ではなく、「地図、連絡、決済、仕事といった生活機能を支えるインフラへと変化している」とプラストは指摘する。そのために、使いすぎだとわかっていても、スマホ利用をやめられない事態に至っている。そこで、単純にスマホを「使わない」と切り離すのではなく、「切れても困らない準備」と「使い方の設計」が求められると同社はまとめている。スマホを持っていても、通信が途絶えることもある。その備えは使いすぎの人でなくても大切だろう。

参照元

文 = 金井哲夫

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