テスラの億万長者で、ツイッターを買収してXへと改称したイーロン・マスクは、待望の「X Money」を示唆してきた。これは近年、ビットコイン価格の予測を後押ししてきた材料でもある。
ビットコイン価格はこの1週間で急騰した。米国が週末にイランへの攻撃を開始したことを受けて急落して以降、10%超上昇している。
いまマスクは、コロナ禍に練られた暗号資産計画をひそかに再始動させる中で、X Moneyは「大きな動きになる」と述べ、「暗号資産の統合」を含む詳細を共有し、金融の「ゲームチェンジャー」だと呼んだ。
「これは大きい」。マスクはXにこう投稿し、テスラのファンアカウントの投稿を共有した。その投稿は、人々は「X Moneyでこれから何が起きるのかを本当には理解していない」としていた。
This will be big https://t.co/Xubex9Mea1
— Elon Musk (@elonmusk) March 4, 2026
マスクが共有した投稿はX Moneyを「一世一代の機会」と呼び、「高金利の貯蓄」を含むとしたうえで、ユーザーは「投資、融資、マネーマーケット口座、場合によっては国債へのアクセス、タイムライン上でライブの株価を確認できシームレスに取引を実行できるクールなSmart Cashtags、暗号資産の統合、そして場合によってはフルの資産運用」を利用できるようになると述べた。
マスクは近年、中国のWeChatに対抗する、何でもできる「スーパーアプリ」へとXを作り替える計画の一環として、X Moneyを繰り返し示唆してきた。米国各州でマネートランスミッター(資金移動)ライセンスを積み上げ、カード大手のVisaと提携している。
先月、Xのプロダクト責任者ニキータ・ビアーは、価格データなどを含むと見込まれるビットコインおよび暗号資産の取引ツールがXに登場すると認めた。
「数週間のうちに複数の機能をローンチする。タイムラインから直接、株式と暗号資産を取引できるようにするSmart Cashtagsも含まれる」。ビアーはプラットフォームにこう投稿した。続く投稿で、X自体が取引執行を担ったりブローカーとして機能したりするのではなく、「金融データのツールとリンクを構築しているだけだ」と付け加えた。
長らく待たれてきたX Moneyが確認されたことで、米ドルのような伝統的な通貨に連動する暗号資産であるステーブルコインの採用を、同プラットフォームがさらに押し上げる可能性があるとの予測が広がった。ステーブルコインは、USDTの発行体であるテザーが世界でも屈指の高収益企業となる助けにもなってきた。
テクノロジー投資家で初期のビットコイン採用者でもあるチャマス・パリハピティヤは、マスクと同じテスラのファンアカウントを引用した投稿で、「暗号資産ベースのステーブルコインは利用がさらに爆発的に増えるだろう。そうなれば必然的に、利回りはプラットフォームではなくユーザーに帰することになる」と予測した。



