イラン攻撃、米納税者の負担規模は
作戦の全容や使用兵器がいまだ完全には明らかになっていないため、イラン攻撃をめぐる米国政府の費用負担を正確に見積もるのは難しい。しかし、その代償は積み上がっている。
• 1日あたり1300万ドル(約20億円):中東に展開する米空母2隻の運用コスト
米シンクタンク・新アメリカ安全保障センター(CNAS)は2013年、空母1隻の運用コストを1日あたり少なくとも650万ドルと試算していた。現在はさらに上昇している可能性が高い。ブルームバーグは先月、最新鋭空母ジェラルド・フォードの中東派遣を受け、同空母が南米ベネズエラ近海に展開した際の配備コストを1日あたり約1140万ドル(約18億円)と見積もっている。
• 4380万ドル(約69億円):「自爆型」ドローン約1250機の費用
米中央軍によると今回、米軍は多くの場面で製造コストの安価な使い捨ての「自爆型」ドローンを個別攻撃に用いている。ドローン攻撃の正確な回数は不明だ。ブルームバーグはドローン1機の費用を3万5000ドルと報じており、大規模な標的攻撃のコストは標的1つにつき数百万ドル規模と推定される。
イランの最高指導者ハメネイ師を殺害した2月28日の攻撃について、カナダの無人機製造企業ドラガンフライのキャメロン・チェル最高経営責任者(CEO)は米FOXニュースに対し、より高価な精密攻撃ドローンと有人機を併用しており「おそらく数千万ドルが費やされた」との見方を示した。
• 1フライトあたり13万~15万ドル(約2000万~2400万円):B2爆撃機
高性能爆撃機の運用コストは、使い捨てドローンなどよりはるかに高い。米中央軍が攻撃に使用したことを認めたB2爆撃機は、米紙ニューヨーク・タイムズによれば、単独のフライト1回あたり13万~15万ドルの運用費がかかる。
• 200万ドル(約3億円):トマホーク巡航ミサイル
米軍はトマホークミサイルによる攻撃も行っていると報じられている。ニューヨーク・タイムズは1発あたりのコストを200万ドルと見積もっている。
• 1280万ドル(約20億円):高高度防衛ミサイル「THAAD」
この地上配備型ミサイル迎撃システムは、米政治専門紙ザ・ヒルが引用した国防総省の文書によると、迎撃ミサイル1発あたりの価格が約1280万ドルだという。これまでに何発使用されたかは不明だ。


